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ACADEMIC RESEARCH

研究に関するインタビュー

TOP > 研究に関するインタビュー > 建築・環境デザイン研究室 倉知 徹 准教授

倉知 徹 助教

建築都市学系建築・環境デザイン研究室

倉知 徹准教授

KURACHI Tohru

歩いていて楽しいと思える街をつくることを目指しています

研究の内容を教えてください

研究の内容を教えてください。

 本学では建築を希望する学生は2年生で、学校や会社、美術館などそれぞれの目的に合ったビルディングタイプを、3年生で、建物単体をどう作るかだけではなく、道路や街路、公園など、外との関係性がどうかというところまで学びます。そこで初めて、都市というのは建物だけで成り立っているわけではないと気づき興味を持った学生が、私の「建築・環境デザイン研究室」に入ってきます。ここでは、高度成長期に作られ、近年では老朽化の進んだ建築ストックを活用し、建築・都市空間を変え、街を変えることで、地域社会の活力を生み出す研究をしています。

具体的な活動内容を教えてください。

具体的な活動内容を教えてください。

 研究室の学生と、実際に街を歩いてみたことがあります。意外にオフィスビルや店舗が立ち並ぶ市街地に行く機会がないことや、看板や標識、ストリートファニチャーと呼ばれるパブリックアートなどの存在に気づいていないことが多かったようです。都市や環境のデザインでは、建物が集まってできる街や都市のハード面のデザインをどうするかに加え、まちづくりに必要な、誰がどこで何をして、誰と誰が何を決めて、それを元に誰がモノを作るかというプロセス=ソフトを考えていかなければいけないことを伝えています。最近では「まちづかい」と言いますが、建物の使い方まで含めた総合的な視点が求められています。そういった中で、既存の建物を使い街に新たな魅力を創出するエリアリノベーションを卒業研究のテーマに選んで、最近、注目を集めている新潟市中央区の沼垂(ぬったり)エリアを調査している学生もいます。

建築・環境デザインや都市デザインの魅力を教えてください。

建築・環境デザインや都市デザインの魅力を教えてください。

 例えば、パリのような大都市で華やかなハイブランドのショップが並んでいる街は、ワクワクします。原宿の表参道も同じ感覚です。一方、人口5~6万人、あるいは10万人くらいの柏崎市や新潟県の地方都市は、どこか寂しい雰囲気が漂うのですが、ドイツでは同規模の都市でも活気があって、歩いていても楽しいものです。それはどうしてだろうと感じました。日本の10万人に満たない街でも、都市計画や都市デザインをきちんとやると、「歩いていて楽しい」街ができるのではないかというところに興味が持てるし、魅力的なところではないかと思います。

建築・環境デザインを学ぶためにやっておいた方がいいことはありますか?

 私自身、最初は建築設計を目指していました。建物に興味があって、中世近世ヨーロッパの大聖堂や近現代の有名建築家の作った建物を見てみたいと旅行に行った時に、建築物を目指して歩いていると、この街は面白そうだなとか、日本の街とは全然違うなと感じて、それは一体何だろうと、問題意識みたいなものを初めて感じました。自分の暮らす街でさえ意識していないと、見る目が養われないので、街にある建築や工作物、ちょっとした空間などが、なぜここにあるのか、お互いの関係や繋がりはどうなっているのかを意識して歩いてみるとよいと思います。研究室の学生にも、新潟市はもちろんのこと、東京・大阪などの大都市や海外に出かけて行って都市空間を体感してほしいと言っています。

受験生の皆さんへ  設計、建設の仕事を目指す学生が多いのですが、古い建物に新たな使い方や価値を見つけ、可能性を拡げるプロデュース的な立場になれる不動産業も面白いと思います。建築や都市の空間を変化させることで、自分はもちろん、そこを訪れる人もまたハッピーにすることができるのが都市デザイン建築の世界。自分の作った「場」が、情報が広がる場所になる、世界中に発信されるかもしれないという魅力のある分野です。建築は面白い学門です。ぜひ、一緒に学びましょう。
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