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ACADEMIC RESEARCH

研究に関するインタビュー

TOP > 研究に関するインタビュー > 情報機器応用研究室 佐藤 栄一 教授

佐藤 栄一 教授

電子情報学系情報機器応用研究室

佐藤 栄一教授

SATO Eiichi

あらゆる分野の根幹を成す、電子回路の知識を徹底追求

研究の内容を教えてください

研究の内容を教えてください。

 皆さんが使っているパソコンには、電子回路が埋め込まれているのはご存知かと思います。私たち情報機器応用研究室では電子回路の知識を学び、生活に密着した分野でより良く活用するための新しいソフトや周辺機器を作っています。具体的には、防災関係、医療福祉機器、自然エネルギーを活用するための装置の研究開発になります。電子機器はあらゆる分野に必要とされ、ソフトとハード両方の知識を身につけることができる研究室です。

企業や自治体との協同開発が多いと聞いています。

企業や自治体との協同開発が多いと聞いています。

 自然エネルギー活用という点では、農業用水路に導水管などの設備を設けず、あまり費用をかけなくても利用できる小型水力発電機の開発を、柏崎市の企業と信州大学と一緒に行っています。場所によって水力の違いがありますから、検証が必要になるのですが、河川法という法律で、電気を作るために河川を使ってはいけないなどの規制があります。費用の面も含めて自治体の協力があって、やっと実験が始められます。今まで、山梨県から始まり、長野県、そして新潟県内でも数カ所行ってきました。自治体の中には装置をそのまま管理し実験を続けて、実際の利用を目指しているところもあります。

 特に近年は、積雪期でも安定して発電できる小型水力発電機の開発を目的に、積雪の多い新潟県と長野県の県境に水車を設置して実験を行っています。先日も研究室の学生が寒空の中、水車の性能試験の実験を手伝ってくれました。中でも雪を水路に投入し、水車の運転障害を調べる実験は前例が無いため、現場でアイディアを出しながら試行錯誤することが多くあります。その場に居合わせた他の大学の先生から想定外の質問・指示も突然ありますから、学生もその対応に四苦八苦していました。このような状況を積み重ねながら、研究・開発は少しずつ進展していき、学生自身もプロジェクトの一端を担ったという誇りと自信になることでしょう。

学生はどのような研究に取り組んでいますか?

学生はどのような研究に取り組んでいますか?

 2020年から小学校においてプログラミング教育が必修化されます。そこで、小・中学生を中心に、プログラミング教育におけるトイ・ドローンの活用について検討を行っています。トイ・ドローンは、飛行性能に制限がありますが、免許は不要で比較的安価な“おもちゃ”です。しかし中にはプログラミングによって飛行指示とカメラ映像の取得が簡単にできるものがあります。これまで私たちが行ってきた体験授業やイベントの企画では、小学生には命令ブロックを積み上げるビジュアル・プログラミング言語、中学生にはPython(パイソン)言語を使用してもらい、決められた飛行ルートを飛ばす課題を設けていました。これまで人に教える経験は無かったかもしれませんが、研究室の学生は子供達にプログラミングに興味を持ってもらおうと、真剣に取り組んでいます。工科大の学生は皆、素直で真面目という印象です。

卒業生はどのような企業に就職していますか?

 サービス業に分類されているソフトウェア業界や、電子回路を作るメーカーなど製造業が多いですね。情報工学は色々な分野から要請があるのが特徴で、県外での活躍も目立っています。学生の頃から大学の外へ出て、見聞を拡げてもらっていることもあり、将来の可能性を拡げることができる研究室だと思います。

受験生の皆さんへ  情報工学の技術的な知識を求めて入学される方が多いと思いますが、実社会に出ると専門以外の勉強しなければならないことがたくさんあるので、広い視野を持ったチャレンジ精神ある学生に期待します。私の研究室では、電気自動車を作りたいので協力してほしいとの要請に応え、1年間、機械系の研究室に出向いた学生もいます。チャレンジ精神あふれる学生で、卒業して就職した後も活躍してくれたおかげで、この研究室の女子学生が同じ企業に就職が決まりました。何にでも興味を持って学んでくれる学生を待っています。
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