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ACADEMIC RESEARCH

研究に関するインタビュー

TOP > 研究に関するインタビュー > ナノ材料化学研究室 藤木 一浩教授

藤木 一浩教授

食品・環境化学系ナノ材料化学研究室

藤木 一浩教授

FUJIKI Kazuhiro

超微細ナノ材料が拡げる、プラスチックの活用分野

研究の内容を教えてください

研究の内容を教えてください。

 ナノメートルは、10のマイナス9乗(10?9)メートルで、1個1個で考えれば原子分子の世界になります。それくらい小さな単位の材料である超微粒子やカーボンナノチューブ、カーボンブラックなどを扱っています。これらのナノ材料は、プラスチックに混ぜて使われる補強充填剤として利用されていますが、その分散性を高めようという研究をしています。充填剤に使われている無機ナノ材料の表面に高分子を化学結合(グラフト)させるのですが、「毛をはやす」イメージです。そうすることで分散性が高まり、均一に混ぜることができるようになってプラスチックの強度が高まるというわけです。とても小さな材料を使っていますが、活用次第で可能性は大きな分野です。

学生の卒論テーマはどのようなものがありますか?

学生の卒論テーマはどのようなものがありますか?

 就職活動が一段落する夏以降から本格的な研究が始まりますが、今考えているのは、最近、充填剤としての利用が検討されている炭素系ナノ材料のグラフェンに結合させる高分子の種類を変えて、より親密性のある充填剤を作ろうというものです。簡単に言うと、くっつける毛の種類を変えて新しいモノを作りたいということ。例えば、混ぜる相手のプラスチックと同じ材料の毛をくっつけたら、より混ざりやすく安定した材料ができるのではないかと検証していきます。過去にも実験を行っていますが、うまくいかなかったものもあるので、応用範囲を広げて利用してもらうためにも、何がうまくいって、何がうまくいかないのかということまで調べていこうと思います。細かい実験が続きますが、他ではやっていない、世界にひとつだけの材料を作っているんだという誇りを研究室の学生は感じるのではないでしょうか。

■	研究室の学生の様子を聞かせてください

研究室の学生の様子を聞かせてください。

 1年生から3年生の授業では教える側と教えられる側という立場ですが、研究室に入ってからは、目的を同じにする研究者として向き合っています。今年も、自分の意見や考えをしっかり伝えられる学生が集まっているので期待しているところです。研究に関しては対等な立場ですから、思っていることや、やりたいことを言ってもらえれば、学生の考えを尊重して試していきます。自分で考えルールを作り、ルールに従い行動する経験は自分を成長させてくれるはずです。実際、優秀な学生が多く、化学にこだわっているというわけではないですが、就職もすぐに決まります。知識・技術的なことはもちろんですが、学会への参加は、同じ研究をしている他の大学の学生や、教科書でしか知らない教授と直接触れあえる良い機会で刺激になります。私自身、学生の頃の学会での出会いや経験に感謝していますから、学生にも経験してもらいたいですね。大学院で学ぶことで、専門性を重視する企業への就職を狙うこともできますし、理系であれば将来的にみても、その方が有利だと思います。大学院まで研究を追究するような学生が増えてほしいですね。

藤木研究室のアピールポイントは?

 一緒に、昼飯を食べられることでしょうか。私の研究室では、一緒に昼飯を食べるという暗黙のルールがあります。実験の進み具合を聞いたり、困っていることを気軽に話してもらったり、研究室にこもってばかりではできない、ざっくばらんなミーティングという感じです。学生と触れ合う機会を大切にしたいと思っています。

受験生の皆さんへ  人生には、大きな決断をする時が誰にでもあると思います。進路を決める今がその時かもしれません。選んだ道は責任を持って一所懸命に進んでください。何かしらきっかけがあって決めたことに間違いはないはずです。悩むこともあるかと思いますが、それだけ真剣に考えているということ。私も、別な人生だったかもしれないと思うこともありますが、研究を続ける中で出会えた恩師や多くの方々への感謝を思うと後悔はありません。学生の頃に一人の研究者として対等に接してくれた喜びを、今度は私が皆さんに伝えていきたいと思っています。
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