NIIT概要

学長よりごあいさつ

新潟工科大学 学長 大川 秀雄(工学博士)

 本学創設の歴史は、平成2年9月、「ものづくりこそ産業界発展の原点である」との理念に基づき、新潟県内258社の製造業経営者が、産業界及び地域の発展に貢献できる技術者の養成を目指し、新潟工科大学設立同盟会を発足させたときに始まりました。設立同盟会の熱意と努力が実り、新潟県及び柏崎市をはじめとする78市町村から財政支援を受け、さらに県内外の企業や個人から3,000件にものぼる寄付が寄せられた結果、平成7年4月、新潟県内初の工科系私立大学として本学は開学しました。これは、産業界が立ち上がって設立された他に例のない大学と言えます。ちなみに卒業生は3,900人を超え、県内外で活躍していますが、第1期生は40歳ほどとなり、それぞれの職場で中核的な役割を担っています。

 本学は、産学連携を通しての産業界への貢献を理念とし、「ものづくり」の視点を重視した工学教育に基づき、創造性豊かな技術者の育成を目的としています。この理念の実現と目的の達成のため、日々進歩発展している科学的知識と工学技術を精選して体系化し、基礎から応用にいたるまで段階的に学ぶことができる教育課程を提供するとともに、産業界の発展に資する先端的研究を推進しています。さらに、より高度な教育と研究を行う場として大学院工学研究科の充実を図ってきました。同研究科では、社会人入学制度を活かして企業内技術者をも積極的に受け入れています。

 開学以来、社会に開かれた大学をめざし、市民向け講演会や地域の技術者を対象とした研修会を開催し、生涯学習の機会を積極的に提供してきましたが、今後も、本学の知的財産に触れていただく機会を増やすとともに、子どもたちを含む市民の皆様に科学や工学技術への関心をますます深めていただきたいと思います。国際交流においては、環日本海地域を代表する工科大学として、これまで対岸諸国の大学と特色ある交流を行ってきましたが、今後も教育面での交流を一層深め、アジアや世界の着実な発展に寄与していきたいと思います。

 現代社会が直面している諸課題の中で、世界情勢の混迷もあって環境保全やエネルギー確保はますます深刻さを増しています。特に、わが国はそれらに加えて東日本大震災からの復旧・復興という喫緊かつ重い課題をも抱えています。これらの課題においては、技術や科学、産業や経済、個人の生活や社会の仕組みなどが複雑に関わり合っており、あらゆる分野を総合した叡智をもって解決への新しい道を、大きな困難を伴うことを承知の上で追求する必要があります。本学は、「ものづくり」の視点から産業界との連携をより緊密に保ちつつ、教育と研究を通じてこれからの社会の発展に寄与していきたいと思います。

 本学は、次代を担う若き人材が伸び伸びと学ぶことができる環境の整備に努力しています。学生たちは、豊かな自然に恵まれたキャンパスで勉学に励み、部活やサークル活動にも積極的に参加しています。「ものづくり」の視点から新たな知の創造に日々挑戦し、その成果を地元地域や日本、さらには世界の発展のために活かして行きたいという強い意欲と熱意をもつ諸君を心より歓迎いたします。