新潟工科大学附属図書館 NIIGATA INSTITUTE OF TECHNOLOGY LIBRARY

資料紹介

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屍者の帝国/伊藤 計劃、円城 塔 著

時代は19世紀末、世界は屍体を蘇らせる屍者技術により生者たちの生活を支えていた。ロンドン大学の医学生ジョン・H・ワトソンは、ある授業の後、教授たちに紹介された男「M」から依頼を受ける。その内容は「屍者の王国」を築いたカラマーゾフの動向調査で、ワトソンはアフガニスタンへ行くことになった。そこにカラマーゾフが待ち受けており、彼はワトソンに屍者技術を生み出したヴィクターが最初に創造した屍者ザーワンの生存と、屍者の秘密が書かれた「ヴィクターの手記」の存在を告げる。その追跡をするためワトソンは世界を巡っていく。
この作品は伊藤計劃が亡くなった後、友人である円城塔がその途中の原稿を完成させたものである。見どころは、登場人物である。他の小説の人物や、その時代に実在した人物が同じ世界にいるため、一種のクロスオーバーのように思えてしまうところだ。
死体を蘇らせ、それを生活の一部として活用しようなど人道に反する行為ではある。しかし、それが世界に広まっているという設定なので、そういう世界観が見たいという方は是非、読破してもらいたい。