新潟工科大学附属図書館 NIIGATA INSTITUTE OF TECHNOLOGY LIBRARY

資料紹介

おすすめ図書

青木淳 Jun Aoki complete works/青木 淳、保坂 健二朗、モーセン・ムスタファヴィ

先日、青木淳の講演会に行ってきました。潟博物館という建築がどのような経緯で作られてきたかという話でした。建築とは関係ない方も大勢いたということで、内容は非常にわかりやすいものでした。青木淳は、建築をわかりやすく語れる建築家であることを確信しました。
本書の前半は、青木淳をはじめとした3人の専門家による建築論について書かれており、難易度はかなり高いです。わかりにくいためか、彼らの持論を展開したエッセーのように見えます。
そして後半には、これまでの作品の写真や図面が載っているのですが、それらに対する言葉の説明がありません。
本書の狙いは、前半にあえて難しい建築論を展開し、後半の写真や図面を通して、読み手に自由に建築を理解してもらいたいのかもしれません。建築の理論を作者が提示するのではなく、読み手に、自由に構築してもらう。そうすることで、後半の言葉を持たない写真や図面が、見る人によっていろんな見方ができます。
青木淳の目指す建築は、本書のような建築なのかもしれません。