【取組概要】 　本取組は就業するために必要な専門力とNIIT人間力（挑戦力、創造力、コミュニケーション力）を育成するため、専門教育、教養教育、職業教育を体系的に行う、キャリア教育トータルシステムを確立するものである。キャリア教育トータルシステムの確立にあたっては、本学のコアコンピタンスでもある、産学連携を最大限に発揮することにより、他大学にない実践的なシステムを構築することができ、就業力の育成に大きく寄与するものである。 　具体的には、本学が目的とする地域産業界に貢献できるNIIT人間力を備えた実践的ものづくり技術者を育成するために、１年生から専門力の修得と人間力の形成の融合を明確にし、４年生の卒業研究にシフトできるようにキャリア形成の理論科目・実践科目を配置したカリキュラムを開発する。 　そのため、本学は以下のＡ～Ｇの項目について取組み、就業するために必要な専門力とNIIT人間力を養うものである。 Ａ. キャリア教育トータルシステムの確立にあたり、入学から卒業につなげる、体系的なカリキュラムとシステムを構築する。 Ｂ. 企業の実務家と連携（産学連携）し、実践型カリキュラムを開発する。 Ｃ. キャリア教育トータルシステムの確立にあたり、既存科目の実施方法・内容の見直し、また廃止科目を検討する。 　　（以上のＡ～Ｃによりカリキュラム改革に取組む。） Ｄ. キャリア教育トータルシステムの取組みに伴い、入学から卒業までの自己の成長を実感させるためにNIIT人間力の自己評価を行う。 Ｅ. 入学から卒業までの大学における取組みを学生に認識させると共に体系的な学生指導を可能とするために、キャリアポートフォリオシステムを開発・導入する。 Ｆ. 卒業生のNIIT人間力や学士力形成の調査を企業に対して行い、調査結果を分析し、実践型カリキュラムに反映させる。 Ｇ. 外部評価委員会を組織し、事業全体のＰＤＣＡサイクルを回して行く。

取組１　キャリア教育トータルシステムの確立【Ａ、Ｂ、Ｃ】   企業の実務家と連携（企業経験者教員・カリキュラム開発委員会）し、NIIT人間力の育成に必要な専門教育科目・教養教育科目やＰＢＬ・インターンシップなどの実践型学習を活用した、キャリア教育科目の導入を検討する。また、既存科目の実施方法・内容の見直し、廃止科目も検討する。 取組２　キャリアポートフォリオのシステム構築【Ｅ】   体系的な学生指導と大学生活を通じて修得した様々な知識や技術が、自分の中で有機的に統合され、大学を卒業した職業人として求められる資質能力が形成されていることを自ら確認するため、自己の成長を実感できるキャリアポートフォリオシステムを導入する。 取組３　NIIT人間力自己評価システムの検討【Ｄ】   NIIT人間力の自己評価システムを開発・導入することにより、NIIT人間力の成長を実感するとともに、不足する力を認識させる。 取組４　先進取組大学及び企業へのベンチマーキング【Ａ、Ｂ、Ｅ、Ｆ】   先進的な取組を行っている大学や企業をベンチマーキングし、本学の就業力育成支援事業への取組みの参考とする。 取組５　卒業生就職先への企業アンケートの実施【Ｆ】   就職先企業にアンケートを実施し、在職状況調査（卒業生の全就職先企業対象）と企業の求める力と卒業生のNIIT人間力との対応度を調査する。この結果を次年度以降のキャリア教育トータルシステムの確立するための資料とする。

実施状況

取組１　キャリア教育トータルシステムの確立

取組2　キャリアポートフォリオのシステム構築 1.学務系情報システムと連動可能なポートフォリオソフトウェアを導入した。   2.キャリアポートフォリオ入力用ノートパソコン30台を整備した。

取組3　NIIT人間力自己評価システムの検討   1.平成21年度　社会人基礎力育成事業において作成した評価シートをポートフォリオと連動させることを検討した。   2.平成21年度、社会人基礎力育成グランプリに出場した学生4人に対し、PBL実習を通じての人間力育成についてのヒアリングを行った。 　　その結果、学生がPBL実習を体験したことにより、NIIT人間力の成長を実感し、卒業研究の進め方や就職活動において役立ったことを確認。 　　聴取内容を自己評価システムの項目に反映。

取組4　先進取組大学及び企業へのベンチマーキング    【訪問先等】  【ベンチマーキングの目的】   2月9日 2月10日 2月24日 2月25日 3月3日 3月4日 3月4日 3月5～6日 3月8日 3月9日 東京電機大学(東京神田キャンパス､千葉ニュータウンキャンパス) 東京電力株式会社、株式会社リケン 岡山理科大学 西日本工業大学 長浜バイオ大学 京都産業大学 新潟ダイヤモンド電子株式会社 ＦＤフォーラム（京都外国語大学） 就業力ＧＰシンポジウム（神奈川工科大学） キャリア教育ＦＤ（新潟大学） ●求める人材像の調査や社内教育システムに関する調査(企業ヒアリング） ●就業力事業の実施体制の調査 ●ＰＢＬの実施方法や体制に関する調査 ●ポートフォリオの運用や管理体制等に関する調査 ●その他、カリキュラム改革のための情報収集 【ベンチマーキング結果の活用等】 　3月15日 ベンチマーキング実施報告会開催 　①次年度に提示する実践型カリキュラム構築に活用 　②ベンチマーキングの結果生じた疑問点については、更に情報収集

取組5　卒業生就職先への企業アンケートの実施 次の2種類の調査を実施した。   1.卒業生の在籍状況調査 　　学生の就職先企業全社に対し、在籍状況の調査を行った。 　　対象企業数：卒業生の全就職先企業　1261社   2.卒業生就業力に関する満足度調査 　　企業の求める力と本学学生の人間力との対応度の調査を行った｡ 　　対象企業数：過去4年間の卒業生の就職先企業　470社   当ウィンドウを閉じる

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