大学院・工学研究科

生産開発工学専攻

博士後期課程の概要

工業生産活動を活発化するためには、生産システムの高性能化と知識化をはかり、またこれに関連した分野の開発を図らなければなりません。

一方、私達のくらしにとっては、快適な生活環境を構築することが重要です。特に新潟県のように、風雪が強く、厳しい自然環境下にある地域においては、これに対応した都市・地域環境計画及び建築技術の基盤を充実させなければなりません。これと同時に、これらを支える技術としてコンピュータは不可欠であり、 コンピュータによる知識情報システムの教育研究が必要です。

本専攻は、以上の観点から「知的生産システム工学」、「生物機能工学」、「知能情報システム工学」及び「環境基盤工学」の4教育研究分野を設定し、生産開発工学に関する基礎的及び応用的分野を考究して、新しい生産工学の科学技術を開拓するための教育研究を行います。

知的生産システム工学

理学の法則に立脚した生産システムの高性能化と知識化に関する教育・研究
知的生産システム工学

飛躍した生産システムの開発には、開発コストを重視した経験と模倣の基調から離れ、理論を唯一の拠りどころとする意識の確立が必要です。知的生産システム工学分野では、理学の法則に立脚したシステム開発手法の確立を目標としています。

一方、ものを構成する材料の強さ分野では、第一原理と称し、一切の経験値を排して、その根拠を電子論に求める試みがあります。原子さらには電子の1個1個を理想の型に配列し、求める物性を作り上げる新しい"ものづくり"をあわせて目指します。

生物機能工学

微生物を中心とした生物機能の開発と応用に関する教育・研究
生物機能工学

食品・醸造産業や化学工業においては、先端的バイオ部門に進出して活発に事業を展開しており、バイオテクノロジーの進展とともに更なる発展が期待されています。これらの産業に携わる高度の研究者・技術者には、微生物を中心とする生物機能の開発と応用、即ち生物工学の専門分野の能力のみでなく、機能性材料の活用や環境保全を考慮して、工業生産を可能とする総合的な開発能力が求められています。このためには関連する化学及びプロセス工学に関する知識が不可欠となっています。生物機能工学分野では、これらの開発能力を有する研究者を養成し、地域産業を中心に人材を送り出すことを目指します。

知能情報システム工学

生産システムやエネルギーシステムを含む社会システムの高度情報化技術に関する教育・研究
知能情報システム工学

電子通信技術とコンピュータ技術を融合した情報ネットワーク技術の進歩により、生産システムやエネルギーシステムを含む高度情報社会が実現されています。また、小型・高性能・低価格化及び応用技術の進歩に伴ってコンピュータの用途が拡大し、知的な介護機器、大規模システムのシミュレーション、更にはグラフィックス等にコンピュータが広く用いられています。

知能情報システム工学分野では、このような背景をもとに、電気・電子・情報、通信に関わるハードウェア及びソフトウェア技術の教育研究を行います。

環境基盤工学

自然環境と調和のとれた安全かつ快適な環境を創造するための技術に関する教育・研究
環境基盤工学

環境基盤工学分野では、自然環境と調和のとれた安全かつ快適な建築・地域・都市環境を創造するために必要な技術に関して、その理論的背景を明らかにし、新技術の開発・応用を目指します。即ち建築・地域・都市及び環境基盤のシステムに対して、基幹材料の耐久性、構造物の安全性及び防災、地域熱環境や風環境の予測・評価、更には積雪居住地計画及び都市交通計画などの視点から高度な専門分野を構築し、また環境基盤の諸技術の総合化と具体化について、その理念と方法論を究めます。