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福崎 紀夫 教授

建築・都市環境学系地球環境化学研究室

福崎 紀夫教授

FUKUZAKI Norio

環境を測り、地球環境汚染物質を化学的に解明

研究の内容を教えてください

研究の内容を教えてください。

 大気中の水銀問題について研究しています。主に新潟県と熊本県の問題であった水俣病の水銀も、現在は地球環境汚染物質としての認識が定着し、2013年10月には水俣条約が採択されました。日本は大気中への水銀排出量がダントツに多い中国の風下に位置しているため、中国からの水銀の流入が考えられます。このような背景から、大気中の水銀の動きと濃度変化を研究しています。

研究室の特徴はどうゆうところですか?

研究室の特徴はどうゆうところですか?

 国立環境研究所や国立水俣病総合研究センターと共同で研究を進めています。本学の屋上に設置している観測装置には、大気中の水銀濃度測定の世界標準であるTEKRAN社製を使用していますが、この装置は沖縄・福岡・秋田とここ柏崎の4機しかない貴重なものです。また、PM2.5の観測も行っていますが、冬季から春季にPM2.5が高濃度になる時、水銀濃度も高い値になることがわかり、観測データの蓄積による実績も出始めています。

ここで共に研究している学生に期待することは何でしょうか?

ここで共に研究している学生に期待することは何でしょうか?

 環境測定や分析を少し体験したからといって、すぐに環境モニタリングや環境調査機関で活躍できるほど簡単ではありません。実社会に出た後に、環境計量士や公害防止管理資格を取得して経験を積み、将来的には環境計測分野や工場などの環境管理分析の現場で活躍してもらいたいと思っています。卒業生が、世界、特に環境問題がまだまだ未解決のアジアでの環境改善の分野で活躍することを期待しています。

これから取り組んでいきたいことはありますか?

 地球環境汚染物質としての水銀は、微量ながら大型魚類に濃縮されます。大型の魚類を多く食べる地域では、胎児の水俣病発症リスクが高まることが心配されています。取り組みたい研究のひとつは、大気中に排出された水銀が、大型魚類に移行する経路について解明すること。もうひとつは、水俣条約が各国で批准され、大気中への水銀排出が抑制されたとき、大気中濃度測定を基に、条約の有効性を検証していきたいと考えています。時間がかかることでもあるので、学生には、ゆっくりと掘り下げて取り組んでほしいと思っています。

受験生の皆さんへ  「環境問題」に少しでも興味があるなら、新潟工科大学への入学を勧めます。1~2年生で工学全般について学ぶことで、「環境問題」と言っても、さまざまな側面から改善できるのだと知ることができます。本学には、それぞれの専門分野の研究者が揃っています。自分の得意分野で「環境問題」に取り組めるはずです。ぜひ、新潟工科大学で一緒に取り組みましょう。
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