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ACADEMIC RESEARCH

研究紹介

TOP > 研究紹介 > 有機材料化学研究室 原嶋 郁郎 准教授

原嶋 郁郎 准教授

機械・素材・食品学系有機材料化学研究室

原嶋 郁郎准教授

HARASHIMA Ikuro

一番大切なのは、化学的なセンスと思考で世の中を見ること

研究の内容を教えてください

研究の内容を教えてください。

 化学はモノが見えない、手で触れない、間接的な証拠でしか理解できないものです。元になる物質から、いくつか段階を経て自分の思うような物質に変化させていくということをしていきます。できたとして、その狙い通りに働いてくれるかどうかは、実際にやってみなくては分からないという根気が必要です。具体的には今、ソーラーパネルに使える吸熱シートについて、ゼミの学生と一緒に取り組んでいます。太陽光発電に使われるソーラーパネルには、温度が上がると発電効率が下がってくるという難点があるのですが、温度を上げないで光を浴び続ける方法として、寒天状に仕上げた吸熱シートを裏打ちすることで効率良く発熱できないか研究しています。この吸熱シートの素材が、先ほど述べた自分の思うような物質ということです。また、私が長く研究を続けてきた、歯科材料である接着剤も研究テーマのひとつです。私の研究室では、有機物質はどんなところに役立つのかを考えているわけですが、その応用範囲は太陽光発電から歯科材料まで多岐に渡るものです。

研究する上で大変なことはどのようなことですか?

研究する上で大変なことはどのようなことですか?

 元になる原料は買えるものですが、それを狙い通りに変えていくには根気のいる作業が続きます。7~8段階くらい踏んで、最終的に元の原料の2%くらいにしかならない完成品へと導くのですが、その過程で思うような途中経過であれば面白いのですが、うまくいかないことも多いため、結果だけを求めていると、大抵はくじけてしまいます。うまくいかないことが続くとつまらないし、つらい。そこであきらめるか、もう一歩やってみるかですが、あきらめないのも大切だけど、見限って別なことをしようというのも、研究の道のりのひとつです。ほんの少しでもうまく変化しているところに面白さを感じたり、別な道のりを考えていくことに面白さを感じたり、結果だけを求めるのではなく、細かい成功に喜びを持てないと、息の長い研究は続けられません。

学生に一番伝えたいことは何ですか?

学生に一番伝えたいことは何ですか?

 研究は、この素材とあの素材を併せればこうなるはずだ、これで測ればこんな結果が出るはずだ、と信じるように言っています。思い込みがないと、思い通りにいかなかった時におかしいとさえ思えないものです。おかしいと思うことが大事で、そこから新たな仮説を立てたり、新しい方法を試したりできるわけです。うまくいかない時に、どうしてそうなったかということに繋げるのが研究であり、うまくいかなかった時にはダメなことが分かったと受け止めることが研究者として大事なことと伝えています。納得することで次に進むモチベーションとなるはずです。

卒業後は化学の分野に進む学生が多いのですか?

 私が学生の頃からそうですが、化学の道に進む人は多くありません。卒業生の活躍している分野は、機械、食品、サービス、製造と様々な職種があります。ただ、化学的素養は大切なことです。何かが起きた現象を見て、分子がどうなっているか、どんな物質が関与しているかを考える姿勢は、社会人になってから生かされると思います。修士課程を修了しても専門意識を持たず、化学というホームグランドから、よそを見る視点が大切です。仕事で思うようにいかなかった時に、どうしてうまくいかなかったか原因を考えて工夫をするとか、考えることを面白がらないと、研究と同じで仕事も長く続けられないと思います。

受験生の皆さんへ  高校で文系を選択していたとしても、化学のことはまったく知らないという前提で教えているのでついていけないということはありません。細かい視点や作業が必要なので、女性にも向いている分野です。商業高校から新潟工科大学に入学して、トップの成績を修めた学生もいました。有機材料(燃える物質)の研究は手にとれないものだけれど、少し改良して生活に役立つものを考えるという点で、機械やロボットと同じ考え方だと言えます。工学部で化学を教えているのは、ものの見方やセンスの一端を身に付けてほしいという想いがあるからです。
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