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 小野寺 正幸 准教授

機械・素材科学系発酵微生物工学研究室

小野寺 正幸准教授

ONODERA Masayuki

微生物の活躍で、生ごみからエネルギーを生み出す!

研究の内容を教えてください

研究の内容を教えてください。

 私の研究の目的は、一言で言うと、「ごみのない社会を作ること」。そのために「循環型社会」を作るのが夢です。例えば、生ごみからエネルギーを作り、エネルギーを取り出した残りの液体は、田畑の肥料とすることでごみはゼロになり、循環が成り立ちます。実際に、新潟工科大学の学生食堂から出る生ごみをメタンガスと液体肥料に分解します。生ごみから作られたメタンガスはバイオディーゼル燃料発電機に取り込まれて電気になり、大学内で使われています。
 液体肥料は、卒業生が生産しているニンジン畑で使用されています。育ったニンジンは大学の食堂で調理して、学生たちの食事になります。今はまだ細い小さな循環ですが、だんだん太く、大きくしていきたいです。メタンガスのタンクも、ホームセンターで売っている部品で作ることができ、コストを抑えていますので、「作りたい!」と思う人が誰でも作れるように開発を進めています。

どのようにして生ごみからメタンガスを作るのでしょうか?

どのようにして生ごみからメタンガスを作るのでしょうか?

 生ごみをメタン発酵させることにより、メタンガスが生まれます。ここで重要なのは、発酵を促す微生物の存在です。たくさんの微生物がいるのですが、その微生物が働きやすい環境づくりを研究しています。酸素があると活性化するもの、酸素がない方が活性化するものなど、さまざまです。

先生はずっとこの研究をされているのですか?

先生はずっとこの研究をされているのですか?

 私は、小学生の時に体験したオイルショックからエネルギーについて勉強したいと考えていました。本当は理学部化学科に入りたかったのですが、実際に入学したのは農学部の農芸化学科でした。そこでは微生物の研究室に所属したので、エネルギーの研究はできませんでした。しかし、微生物の世界の面白さにひかれ、夢中になって研究を続けました。ここで学んだ技術や知識が今、とても役立っています。先輩方にもよく言われましたが、「人生には何一つムダなことはない」ということを、身をもって体験しました。
 その後、人と人とのつながりで、エネルギーに関わる研究を「一緒にやりましょう」と声を掛けていただき、微生物を活用したエネルギーについての研究ができるようになり、初心に返ることができました。人との出会いはとても大切だと実感しています。

現状の問題点は?

 せっかく液体肥料ができても、農家の方に使ってもらえないという問題に突き当たりました。今思えば肥料の成分をきちんとデータ化して、有効性を実証する必要があるということを教えていただくよい機会になりました。
 また、廃食用油のリサイクルなどは、なかなか廃食用油が集まらないという問題があります。研究の成果と、一般の人々の実際の行動がすぐには結びつかないので、再生可能エネルギー研究同好会というサークルを学生といっしょに立ち上げ、地道に廃食用油回収の活動を続けています。メタン発酵や廃食用油のリサイクル等の循環型社会システムを構築するための技術をもっと多くの人に知ってもらい、それを具現化していきたいです。

受験生の皆さんへ  もし、保護者の方が許してくれるなら、4年制の大学に行くことをお薦めします。大学には、いろいろな人がいます。県内外、さまざまな地域から来た人たちと巡り会えます。1年生と4年生では社会に対する考え方も違います。人と人とのつながりを作り、自分を成長させる貴重な時間です。研究者になりたかったら大学院へ。海外へ留学してみるのもよいですね。
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