マツは古くから親しまれる樹木であり、海岸のマツ林、庭木、盆栽などは日本の伝統的な景色として古来より多くの人に喜びを与えてきた。ところが最近、マツ枯れ、もしくは「マツ材線虫病」の被害が増えており、周辺の環境破壊につながることで、美しい海岸風景が失われつつある。うち続くマツ枯れによって南西日本の多くのマツ林が消滅したのだが、最近は東北地方など寒冷地にも侵入する傾向をみせている。