テーマ:
CTとMRIを用いた膝関節の6自由度測定須賀田 健
この研究は新潟大学との共同研究で、X線CTと開放型MRIを用いて膝関節の形状と運動を測定し、それらを3次元的に再構築する事により各関節間の運動を定量的に評価する事が目標である。現在、新潟大学では開放型MRIを用いた研究が進められており、私はX線CT画像を用いた研究を進めている。今までに膝運動の測定に用いられてきた方法は膝関節に対して間接的な方法であった。しかし、この方法は膝関節そのものの画像を扱うので直接的な方法であると考えられる。現在膝関節のCT画像を用いて、スキャナーで画像を取り込み、画像解析を行っている。今後は骨の形状をよりはっきりさせるために輪郭抽出のプログラムを改良する予定である。膝関節は、曲げ伸ばし回数が多い事や立位の時に全体重が負荷されることから人間の関節の中で最も痛みやすい部位の一つである。この研究が膝関節疾病客観的に評価するための膝運動測定に適応される事を期待している。