新潟工科大学附属図書館 NIIGATA INSTITUTE OF TECHNOLOGY LIBRARY

資料紹介

おすすめ図書

ネコとわたしと三丁目の怪屋敷/奇水 著

この本で描かれているのは、人間と人間、人間とネコの友情・絆の物語です。
主人公は中学生になったばかりの女子・沙由実。彼女は、夕方になっても外から帰ってこない飼いネコを探して家を出て、多くのネコが集まる不思議な集会を目撃します。目の前の不思議な光景に驚いていると、沙由実にはネコ達の言葉が理解できるようになっていたのです。この翌日から、沙由実は自信の飼いネコから「猫の手」と呼ばれて様々な出来事に巻き込まれていくようになります。
沙由実がネコに任命された「猫の手」とはなんなのか。そしてネコ達はなにを望んで、人間に「猫の手」の任命をしているのか。ネコと会話ができるようになる、長年生きたネコは他のネコとは違う特殊な力が身につくなどの良くある設定ではあるものの、一度は憧れるであろう設定の盛り込まれた冒険譚です。
自宅でネコを飼っている人はこの本を読んでみて、ネコの性格から人間にしてみたらどんな風に接してくれるのか考えてみるのも面白いかもしれません。また、物語の始まりであるネコ集会を探しに外に出てみるのもいいのではないでしょうか。
この本の中には猫を中心とした話だけではなく、二人の少女の間で友情が育つ瞬間も描かれています。そしてもう一人、話のキーマンとなる青年もいるのですが、この青年の猫の愛し方に親近感を覚える人がいるのではないでしょうか。興味を持った方にはこの青年にも注目してほしいです。
ネコが好きな人は勿論、他にもファンタジーやほのぼのとした雰囲気の小説の好きな人には是非お勧めしたい一冊です。