新潟工科大学附属図書館 NIIGATA INSTITUTE OF TECHNOLOGY LIBRARY

資料紹介

おすすめ図書

プラネタリウム男/大平貴之 著

「勉強」すなわち学問を学ぶことは好奇心を満たす楽しみがあるが、「研究」には、今まで誰もやったことがないことを達成する、という別の楽しみがある。
ものづくりにも同様の楽しみはあり、誰もやらなかったことをやる面白さにとりつかれ、実際にそれを達成し名を上げた人は大勢いる。本書も、「プラネタリウム」を作ることにとりつかれた人の自伝である。
ものづくりにとりつかれて名を上げた人の中には、協調性がなかったり、相当無茶に見えてしまう人もいるが、彼自身そうであると本書で告白している。しかし、世にないものを作る人はむしろ必然的にそういう傾向を持ってしまうような気もするし、以前 NHK のラジオ番組で彼が講演しているのを聞いたことがあるが、相当に話がうまくて面白く、それなりに理性的で、そんなに極端な人という感じもしなかった。のめりこんだときの集中力がかなりすごい人なのかもしれない。本書もだいぶ面白いし、人生自身がかなりダイナミックな人なので、参考にはならないかもしれないが、読む分には十分楽しめるだろう。
なお、彼は大学生の頃にかなり大きな仕事をしているのだが、多分今から彼のようになろうと思ってなれるものではないと思う。彼のような人は既に何かを自分でやっていて、相当にのめりこんでいるはずである。それも本書を読めばよくわかるだろう。