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新潟工科大学 サインプロジェクト

事業概要

2018年から2019年にかけて、学内施設の名称や表示を一新しました。

目的

  • 先端の学び環境・研究環境を整備し、学内の施設・設備自体を学びの対象とする。
  • 開学から20 年以上が経過したが、サイン整備を通して「イメージチェンジ」を図り、学内外へ学び環境・研究環境をアピールする。

整備内容

1. 校内のイメージチェンジを図る
1-1)建物別イメージカラー

複数の建物から構成されており、建物ごとの個性や違いをわかりやすく伝えるために、建物イメージカラーで廊下の片方の壁面を着色しました。

N 棟(北棟・管理棟) グラスグリーン
S 棟(南棟) アクアブルー
W 棟(福利厚生棟・図書棟) ルビーレッド
L 棟(講義棟) ディープブルー
G 棟(大学院棟) オレンジ
H 棟(講堂) グラジオラス(ピンク)
F 棟(工場棟) イエロー
Gym 棟(体育館) ルビーレッド
A 棟(原子力耐震構造研究センター棟) パープル
校内のイメージチェンジを図る
校内のイメージチェンジを図る
1-2)大型のガイドサイン

学生・教職員・来訪者にとって、現在位置、特に階数がわかりやすくなるように、大型のガイドサインを壁面に設置

校内のイメージチェンジを図る
校内のイメージチェンジを図る
2. 教職員・学生が「ワクワクする」雰囲気を作る

学内の施設自体を学びの対象とするために、教員の専門分野に関連する絵柄を「学べる視点」のサインとして壁面に大きく描く。

2-1)T型フォードの原寸断面図+エンジン断面図

N 棟1 階は、機械・素材分野の教員の研究室・実験室があります。その専門分野に関連するものとして「T 型フォードの原寸断面図+エンジン断面図」を描きました。T 型フォードは、自動車のみならず、ものづくりの歴史の中でのエポックメーキングなものです。20 世紀型の大量生産を初めて実現したという点で、非常に意義があります。
また、内燃機関のエンジンは、高度なモノづくりの集大成と言えます。これらの機械の高度複合製品としての自動車を見せ、学生への学びのメッセージとしています。

N 棟1 階「T 型フォードの原寸断面図+ エンジン断面図」

N 棟1 階「T 型フォードの原寸断面図+ エンジン断面図」

2-2)DNA二重螺旋

N 棟2 階は、食品・化学分野の教員の研究室・実験室があります。その専門分野に関連するものとして「DNA 二重螺旋」を描きました。DNA 二重螺旋は、生物の遺伝情報を規定する化学物質で、20 世紀最大の発見の一つです。DNA は、4 種類の塩基が対になって二重螺旋を作っています。この4 つの塩基や二重螺旋の寸法も表示しています。DNA は非常にミクロなものですが、拡大して寸法とともに描くことで、ミクロなスケール感も伝えています。

N 棟2 階「DNA 二重螺旋」

N 棟2 階「DNA 二重螺旋」

2-3)モデューロール

N 棟3 階は、建築分野の教員の研究室・実験室があります。その分野に関連するものとして「モデュロール」を描きました。モデュロールは、20 世紀を代表する建築家ル・コルビュジェが考案した建築空間の寸法を規定する基準寸法の数列です。人体各部の黄金比、身長1829mm を基準としたフィボナッチ数列でできています。建築分野で必ず習う建築家と考案したシステムです。このモデュロールを原寸大で描いています。

N 棟3 階「モデュロール」

N 棟3 階「モデュロール」

2-4)パソコンのマザーボード

S 棟2 階は、情報・電子分野の教員の研究室・実験室があります。その分野に関連するものとして「パソコンのマザーボード」を描きました。デスクトップパソコンのマザーボードは細かく専門的ですが、デフォルメすることで、全体的な構成を伝えています。また、主要な部品の名称(CPU など)を描くことで、様々な部品が組み合わされていることもわかります。

S 棟2 階「パソコンのマザーボード」

S 棟2 階「パソコンのマザーボード」

2-5)物理・数学・英語の世界

S 棟3 階は、基礎教育・教養分野の教員の研究室があります。教養分野は非常に多様ですが、本学は工学部なので、工学に関係する「物理・数学・英語の世界」を描いています。物理の世界は、原子レベルの超ミクロな世界(10 の-10 乗メートル)から、宇宙の銀河系の超マクロな世界(10 の21 乗メートル)まで扱っています。そして、それらの世界を数式で表します。ここでは「超弦理論」という数式を描きました。これが数学の世界です。また、宇宙物理学者のホーキング博士は、数々の名言を残しました。その名言の一節を、原語である英語で記しました。

S 棟3 階「物理・数学・英語の世界」

S 棟3 階「物理・数学・英語の世界」

3. 学生・教職員・来訪者にとって、わかりやすい校内にする
3-1)部屋番号の付与

校内のすべての部屋に、統一ルールによる部屋番号をつけました。頭に建物を示すアルファベットを記し、その後ろに3 桁の数字としました。3 桁の数字の最初は階数を示し、B3~3 を割り振りました。下2桁は各フロアで番号を割り振っていますが、南側(学生用駐車場側)は01 から始まり、北側は51 から始まっています。

学生・教職員・来訪者にとって、わかりやすい校内にする
学生・教職員・来訪者にとって、わかりやすい校内にする
3-2)掲出プレート

部屋ごとに、校内でデザインとルールを統一した掲出プレートをつけています。また、建物ごとのイメージカラーを用いています。

学生・教職員・来訪者にとって、わかりやすい校内にする
学生・教職員・来訪者にとって、わかりやすい校内にする