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【コラム】新型ウイルス感染症対策と空気の流れについて(6)

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【コラム】新型ウイルス感染症対策と空気の流れについて(6)

5月25日に全国における緊急事態宣言が解除されたことに伴い、新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針が改定され、「新しい生活様式」を実践しながら感染防止に努めていくことが求められています。学校生活に関しても、文部科学省から5月22日付で『学校における新型コロナウイルス感染症に関する衛生管理マニュアル~「学校の新しい生活様式」~』、が提示され、換気については、「(1)「密閉」の回避(換気の徹底)」としてその留意点が記載されています。

本学でも、これまで全ての講義をインターネットによるオンライン形式で実施してきましたが、622()から一部の科目について対面形式の授業を開始することにしています。学生を受け入れるにあたって、当センターでは、上記文部科学省資料の内容も踏まえ、空気流動の専門的立場から本学における講義室の換気の方法を以下のように推奨していますのでご紹介します。なお大学の事務室及び研究室でも考え方は同様です。

1)換気の目的

・新型コロナウイルスの感染対策としての換気は、感染⼒を持っている可能性が否定できない⼩さな⾶沫や⾶沫核(⾶沫が⽔分を失って空気中を漂う粒⼦)の拡散を防ぎ、できるだけ早く室外に出すために行います。従ってできるだけたくさんの外気を室内に導入し、淀みなく室外に排出することが重要です。

・新型コロナウイルスの主たる感染経路は、接触感染と飛沫感染です。これらを防止するため、まずは⼿洗いと消毒を励⾏し、咳やくしゃみ、会話によって発⽣した⾶沫が直接⽪膚に達しないように、マスクの着用、密集状態を作らないことを最優先してください。

2)換気の具体的な方法

・窓を最低2か所及び出入口ドアは基本的に常時開放して下さい。その上で適温になるように冷房を運転してください。

・気象条件等によって窓が常時開けられない場合は、30分に1回を目安に数分間、窓を開けてください。

・換気装置は常時運転して下さい。冷暖房用空調機に換気の機能はありません。

 

以下の図は、講義室における窓開放時の空気の流れと空気齢の数値シミュレーション結果を示したものです(当然、開口の位置は講義室により異なりますが、典型的な例を示しています)。

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