基礎教育・教養系

橋本研究室

橋本 圭子准教授

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研究内容

様々な記憶がある

自転車に上手に乗れる人でも、「自転車の乗り方」を文章で上手く伝えることはとても難しいものです。他には、スポーツの様々な身体技能や楽器の演奏、文字の書き方など、練習をして上手にできるようになっても、その覚えたことをことばで正確に表現することは、なかなか出来ません。これは、記憶の種類が違うことに原因があります。「覚える」とひとこと言っても、実は様々なものがあるのです。

スキルの記憶

スキルの記憶は、心理学では「手続き記憶」ともいわれ、身体を使って覚える運動スキルのほかに、読み書きや計算などの認知スキルや、音や香りの利きわけのような知覚スキル、もあります。これらは、ことばで表現し難いという特徴のほかに、覚えるまでにある程度時間をかけた訓練が必要で、しかしいったん覚えるとなかなか忘れ難い、という特徴もあります。この研究室ではスキルの記憶の特性について、なかでも運動スキルの記憶の特徴に注目しています。

運動のスキルの学習

運動スキルに上達するには、繰り返し練習することが必要です。最近分かってきたことですが、練習の時に上手くできるようになったと感じられる練習法が、実は良い練習法とはかぎらないようなのです。逆にその時は上手くできたという実感がなくても、練習中にあれこれ考えながら、自分で工夫することが大事なようです。この研究室では、手書き文字を書くスキルで、そのような特徴についても調べています。

企業の方へ

記憶、特にスキルの記憶に関して、認知心理学の視点から研究しています。

研究業績等一覧

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