食品・環境化学系

無機材料化学研究室

日下部 征信教授

研究室画像

研究概要

無機材料の機能を解明し、応用につなげる研究をしています。
無機材料とは、ガラス窓、陶磁器などの身の回りにある材料の中から衣類などの有機物を除いた材料です。本研究室ではこのような無機材料を化学的に合成し、無機材料の優れた機能の解明を行なっています。そして、この無機材料を用いて環境にやさしい応用につなげる研究を目指しています。

研究内容

イオンが電気を運ぶガラス

通常の窓ガラスは、電気が流れませんが、一部の特殊なガラスは、イオンがガラス中を移動することによって電気を運ぶことが可能です。このようなイオンが電気を運ぶガラスの合成と応用に関する研究を行なっています。

太陽エネルギーの利用

太陽エネルギーを化学的に取り出す研究を行なっています。例えば太陽エネル ギーを用いた汚れを取り除く材料、太陽光を利用して水素エネルギーを作ることができる材料の開発を目指しています。

液体材料中のイオンの動きを調べる

液体における電気、熱、粘度などの性質は、もともと液体を構成しているイオンなどの個々の粒子の運動によるものです。従ってこれら粒子の運動を個々に調べれば、いろいろな液体の性質を調べることが可能です。この個々の粒子の運動をコンピュータで計算して、これら性質について調べる研究をしています。さらに、これら粒子の運動を理論的に検討して、より簡単な方法でこれら性質を調べることが出来ないか研究しています。

企業の方へ

セラミックスや金属などの無機材料に関する研究を行っています。これら材料の分析を行って、企業における開発やトラブルなどの対応をした実績があります。お困りの際はご相談ください。

実験装置

粉末X線回折装置

装置概要
実験室レベルの装置では、比較的強いX線を発生可能で、このX線を用いた精度のよい定性分析が可能です。
メーカー名
Rigaku
用途
無機材料の定性分析など
仕様・構成
X線:Cu Kα、Mo Kα 18kW、広角ゴニオメータ、高温・低温測定可能。

赤外分光光度計

装置概要
通常の透過測定だけでなく、固体の定性分析用に、反射測定と低波数まで測定が可能です。
メーカー名
JASCO
用途
無機材料の定性分析など
仕様・構成
測定波数:100cm-1~7000cm-1。

熱分析装置

装置概要
示差熱・熱重量測定(TG-DTA)、示差走査熱量測定(DSC)および熱膨張測定(DIL)が可能です。
メーカー名
Rigaku
用途
材料の酸化、熱分解、脱水、相変化などの測定。
仕様・構成
温度範囲:室温~1000℃

メンバー

教職員

教授
日下部 征信

連絡先

無機材料化学研究室

TEL: 0257-22-8147    
E-mail: kusakabe@acb.niit.ac.jp
E-mailアドレスの「@」を半角に置き換えてください。

リンク

研究に関するインタビュー(受験生向け研究紹介)

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