今我が国では、地域社会の持続可能性に大きな課題を抱えています。高度経済成長期に作られた建築物は、築40年を超え、老朽化も進んでいます。これらの膨大な建築ストックを活用し、これからの地域社会の活力を生み出す事が大切です。建築・都市の空間を変える事で、まちを変えていく方法を研究しています。
所有者・利用者による活用方策があることで建築の効果的な設計や運用が可能になるのと同様に、都市の空 間にも活用し運用する主体とそのマネジメントが必要で す。マネジメントする組織と対象となる都心空間のデザインに着目しています。
過疎化した漁村集落での自立型まちづくりプロセスや、学校・行政と協働したまちづくり組織構築とその拠点施設の運営研究をしています。学校は地域社会の核であり、その核が変わる事で地域が変わっていく方法を研究しています。
膨大な建築ストックである集合住宅団地は、大きな敷地を有し市街地への波及効果をもちます。 団地の再編は、空間的にも制度的にも必要で、空間では欧州等の団地再生事業が参考になります。制度では、新規建築を目的とする現行法制から、ストック活用型の運用やマネジメントが必要です。また、「まず、やってみる!」という実践活動も重要で、団地の中に地域コミュニティ拠点の運営にも取り組んで います。
TEL: 0257-22-8180
E-mail:kurachi@niit.ac.jp
E-mailアドレスの「@」を半角に置き換えてください。