6月12日（水）4限に、産学協同科目である｢産業と大学｣において、あすなろメディカル株式会社の坂井大志氏からご講演いただきました。

 　坂井氏は上場企業の機械メーカー、商社にて営業経験を積む傍ら、柔道整復師の国家資格を取得し、企業を退職後、あすなろメディカル株式会社を独立起業しました。現在は新潟県に2店舗の接骨院を運営する一方で、出張ヘアカットサービスを手掛ける「移動美容バン」、アート作品の展開を中心とした就労継続支援A型事業の「コロンブ株式会社」、イベント企画運営事業を手掛ける「一般社団法人スリーピース」を設立するなど、多種にわたる事業を展開しています。また、新潟県のアメリカンフットボールチームの運営やチャリティーイベントにも参加するなど、地元新潟県に貢献する活動にも積極的に参加しておられます。
　本学では、昨年11月にコロンブ株式会社が展開するキッチンカーに出店いただき、学生、教職員にランチを提供いただきました。

 　講演では、「〜社会で活躍する為の人間力を磨こう〜」と題し、坂井氏が企業に就職後に国家資格を取得し、全く別分野の事業を起業するに至った経緯や、医療、美容、社会福祉の分野で、多岐にわたる事業展開をすることに対する独自の理念についてお話しをいただきました。

　また、これまで坂井氏が事業を拡大する上で不可欠だった、人と人とのつながりを広げる方法や、作り上げた人間関係を最大限活用し、自分のやりたいことを他の人に助けてもらうことの重要性などについてもお話しいただき、企業に就職する進路を選ぶことの多い本学の学生にとって今後の進路の選択肢を広げる貴重な機会にもなりました。

　受講した学生からは、「人と人とのつながりが連鎖していき、より良い方向に向かっていく良循環が生まれることが分かった」「学力ではどうにもならない対人関係を、出会った人との縁を大事にすることで磨いていこうと思った」といった感想があり、所属する学系に関わらず、専門研究だけでは身につかない、人間力の大切さを知るための大変有意義な講演となりました。