出雲崎住宅プロジェクトは、妻入りの町並みとして有名な出雲崎町の海岸地区を対象とし、町並みを活かしながら現代的な住まいを生み出していく取り組みです。
出雲崎住宅プロジェクトVol.1は、新潟工科大学、出雲崎町と協賛企業(寺泊産業株式会社)が協力し、ちょうど1年前の令和2年7月13日から本格的にスタートしました。先立つ4月に、対象敷地(出雲崎町石井町内)について住宅を建てるとしたら、そこに建築を学ぶ学生の設計案を取り込むとしたら新しい取り組みになるというアイディアが検討されました。このアイディアを具体化するため、新潟工科大学、出雲崎町と寺泊産業株式会社(新潟工科大学産学交流会会員企業)の産学官連携で取り組むこととしました。
7月に、新潟工科大学の授業で建築の設計課題が始まりました。先ず学生は現地散策を行い、出雲崎町の歴史や自然の魅力を学ぶとともに、妻入りの街並みへの理解を深めました。そして、40人の学生が4人1組となり、縦長な特徴ある土地計上を前後2等分するという設定(A敷地、B敷地)のもと、住宅設計を行いました。その後、8月の学内発表会を経て、11月に優秀作品22作品の展示と審査・講評会が行われました。
今後、連携する企業である寺泊産業株式会社に構造計算などを行っていただき、実際の建築・居住につなげていきたいと計画しています。また、実際に建築が実現した段階で、建築現場の見学等の学生の実践的な学びにつなげていく予定です。
令和3年7月13日
家と家とが重なり合うように軒を連ねています。通りに面して大棟が直角になっている「妻入り」という形式で、海岸線に沿い約4kmも続いており、これは日本一の長さです。江戸時代の出雲崎町は、越後で一番人口密度が高く、多くの人が居住できるように間口(まぐち)が狭く、奥行きの長い妻入りの形式がとられていました。また、当時は間口によって税金が掛けられていたとのことで、二間や三間半の家が多く並んでいます。
この、全国でもめずらしい「妻入りの街並」の散策に訪れる人も多く、街並み景観保存事業も進んでいます。
学生の作品展示は、「妻入り会館」にて令和2年11月21日(土)~29日(日)まで行われ、来館者による投票が行われました。最終日の令和2年11月29日(日)に、審査・講評会が行われ、来館者による一般投票に加えて審査員による投票の結果、5作品が受賞しました。
大川 秀雄 学長
新潟工科大学
小林 則幸 町長
出雲崎町
髙橋 一志 社長
寺泊産業株式会社
新潟工科大学産学交流会会員企業
新潟工科大学、出雲崎町と協賛企業(寺泊産業株式会社)が協力し、ちょうど1年前の令和2年7月13日から本格的にスタートしました。学生たちの作品を掲載した集大成の作品集となっております。
発行
新潟工科大学
発行日
令和3年7月13日
プロジェクトの沿革
令和2年4月 :企業からの相談
令和2年7月13日 :課題の出題
令和2年8月17日 :学内講評会1回目
令和2年11月16日:学内講評会2回目
令和2年11月21日:妻入り会館でのパネル展示開始
令和2年11月29日:審査・講評会
掲載歴
『広報いずもざき』令和2年11月号(2020#546)
『広報いずもざき』令和2年12月号(2020#547)
BSN特集 令和2年11月30日
柏崎日報 令和2年12月1日
参加学生
石川 あずさ 伊藤 栄嗣 金子 未夕
川井 丈夢 川口 晋作 北澤 李緒
桑原 浩哉 桑原 流真 駒形 岳人
小宮山 誠也 齋藤 駿吾 櫻井 真悟
佐野 咲織 茂野 健太郎 鈴木 里佳
関口 香紀 髙橋 優仁 高橋 諒太
田上 真 弦巻 大久 難波 健一
入村 晃平 林 鴻之介 廣井 俊介
福島 翔太 藤沢 達也 穗刈 尊
増井 美波 益田 瞭太 丸山 晶
三宅 春香 村山 尋哉 山﨑 愛奈
湯田坂 透 湯田坂 渉 鷲沢 冬羽
渡邉 駿 渡邊 翼 渡辺 裕之
(五十音順)
企画
倉知 徹 准教授
黒木 宏一 准教授
寺泊産業株式会社(新潟工科大学産学交流会会員・協賛企業)
株式会社ひとつぶ
デザイン
福井 厚
編集・制作
髙橋 亮太
野中 大輔
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