研究概要

人口減少に負けない「魅力的な地方都市」を創造するための「都市計画」を追求します。これまでの都市計画は、人口増加に伴う市街地拡大をコントロールすることが重要なテーマでした。しかし、地方都市では今後急激な人口減少が大きな課題となります。

• 中心市街地の衰退を克服する「都市再生」のあり方
• 近隣に悪影響を与える「空き家」の解消と利活用方策の検討
• 密集市街地の防災性向上と効果的な再開発手法の検討

研究内容

中心市街地の衰退を克服する「都市再生」・「都市拠点デザイン」のあり方

新潟県内各地の中心市街地は、大型店の撤退も重なり、全国の地方都市と同様に商店街に空き店舗が増加し衰退しています。将来に向けて、都市が持つ歴史や文化を継承するためにも都市の重要な「拠点」を維持し、新しく創造していく方法を考えます。具体的には「まちなか居住」のあり方、「駐車場制御」、低未利用地を活用した「敷地整序手法」等を研究します。

近隣に悪影響を与える「空き家」の解消と利活用方策の検討

居住者がいなくなった建物は、急激に腐朽が進み隣接する居住者に悪影響を与えます。関連する法律を踏まえたうえで、各自治体が作成する適切な条例の内容を検討するとともに、対策計画のあり方を検討し、空き家の解消を目指します。

密集市街地の防災性向上と効果的な再開発手法の検討

新潟県内各地で大規模火災等の都市災害が発生しています。建物が密集する市街地では、延焼や倒壊が大きな課題となっています。これまでに発生した大規模火災や都市災害を検証するとともに、住民の大切な生命や財産を守るために、事前対策や適切な再開発手法のあり方を研究します。