建築都市学系

構造デザイン研究室

五十嵐 賢次准教授

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研究概要

コンクリートは外力に対して変形しにくく、耐火性に優れ、遮音性が良いことから、居住性が必要とされる集合住宅・学校・病院など様々な構造物に利用されています。構造デザイン研究室では、これまでに普及してきた鉄筋コンクリート(RC)構造物に対して、より経済的に高性能化し、より効率的な施工を行うことを目標とし、新材料・新工法技術を提案し、実験・解析などで検証しています。

研究内容

RC構造物への新材料の提案

コンクリートは型枠に流し込めば、自由な形状を造ることのできるマッシブな材料です。外力に対して変形しにくく、耐火性に優れ、遮音性が良いことから、居住性が必要とされる集合住宅・学校・病院など様々な構造物に利用されています。例えば、30階程度の高層集合住宅には60N/mm2クラスの高強度コンクリートが使用されます。このクラスまでは、レディーミクストコンクリート工場からの出荷が可能ですが、それを超える場合には、高炉スラグやシリカフューム微粉末の混和材を添加して緻密な組織を構成することで実現可能となります。また、混和材に比重の大きい材料を用いることで、 コンクリートとしての遮蔽性、遮音性の向上を期待することができます。 この様にコンクリートは添加物によって様々な付加機能を持たせることが可能であり、用途に応じた新材料として提案します。

RC構造物の効率的な施工方法の提案

プレキャスト工法は、建物の主要構造部である柱、梁、床、壁などを工場で生産し、現場では組み立て、ジョイント部のみをコンクリート打設して一体化する 工法です。これにより在来工法で行われる現場での型枠組立、配筋、コンクリート打設、型枠支保工の撤去などの作業量が減り、無足場、無支保工も可能となり、省資源や省力化および安全性の向上や工期短縮が可能となります。ジョイント部の鉄筋の収まりを工夫し、実験によりその挙動を検証、現場作業の省力化を提案します。

企業の方へ

建築構造系の研究室で、構造・材料に関する実験や観測をしています。これまでに受けた委託は以下の通りです。

  • 高強度コンクリートの大臣認定に係る施工技術の高度化
  • 防風板の曲げ試験
  • 新規管と端部金具との接合部強さに関する引張試験
  • 樹脂コーティングの凍結の影響評価試験
  • 折り畳み式仮設通路の強度検証試験
  • コンクリートスラブの表面剥離に関する研究
  • 給水タンクの改良に伴う概略設計手法の検討

メンバー

教職員

准教授
五十嵐 賢次

連絡先

構造デザイン研究室

TEL: 0257-22-8211
E-mail:igarashi@niit.ac.jp
E-mailアドレスの「@」を半角に置き換えてください。

リンク

研究に関するインタビュー(受験生向け研究紹介)

研究室ガイド

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