地盤は自然現象や車などの人工的な影響によって小さく振動しています。同様に建築構造物も微かに揺れており、これを常時微動と呼びます。この常時微動を計測し、建築構造物の振動特性を把握することを目的とします。
常時微動計測では、損傷の検出が困難な場合があります。そこで、あらかじめ建築構造物に計測用のセンサを設置しておき、地震時の加速度応答計測を行います。計測した加速度応答記録を高次微分(2階微分を「snap」と呼称)することで、構造物の損傷を検知・評価する方法を提案することを目指しています。
建物の構造ヘルスモニタリングに関する研究に取り組んでいます。建物にセンサを設置し、得られたデータから、地震・暴風・積雪が建物に与える影響を検証します。特に屋根雪の重量を正確に評価することを目指しており、雪下ろし時期の最適化に活用できると考えています。実際の建物にセンサを設置し、計測した実績もありますので、ご興味がありましたらご相談ください。