建築都市学系

建築振動研究室

涌井 将貴准教授

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研究概要

地震被害後には、判定士による被災度判定が行われますが、判定に時間を要することや、定性的な判定となってしまうなどの問題点が指摘されています。地震発生後の建物の損傷度評価は、避難所の確保や、継続使用の可否判断、使用者への情報提供などに対して重要な課題となっています。本研究室では、建築構造物の振動を計測し、計測結果から建築物の損傷や残存性能を評価する手法、構造ヘルスモニタリングに関する研究を行っています。

研究内容

常時微動計測による振動特性評価

地盤は自然現象や車などの人工的な影響によって小さく振動しています。同様に建築構造物も微かに揺れており、これを常時微動と呼びます。この常時微動を計測し、建築構造物の振動特性を把握することを目的とします。

加速度応答記録の高次微分

常時微動計測では、損傷の検出が困難な場合があります。そこで、あらかじめ建築構造物に計測用のセンサを設置しておき、地震時の加速度応答計測を行います。計測した加速度応答記録を高次微分(2階微分を「snap」と呼称)することで、構造物の損傷を検知・評価する方法を提案することを目指しています。

企業の方へ

建物の構造ヘルスモニタリングに関する研究に取り組んでいます。建物にセンサを設置し、得られたデータから、地震・暴風・積雪が建物に与える影響を検証します。特に屋根雪の重量を正確に評価することを目指しており、雪下ろし時期の最適化に活用できると考えています。実際の建物にセンサを設置し、計測した実績もありますので、ご興味がありましたらご相談ください。

メンバー

教職員

准教授
涌井 将貴

連絡先

建築振動研究室

TEL: 0257-22-8179
E-mail:wakui@niit.ac.jp
E-mailアドレスの「@」を半角に置き換えてください。

リンク

研究に関するインタビュー(受験生向け研究紹介)

研究室ガイド

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