11月26日（水）4限に、産学協同科目である｢産業探究｣において、新潟県企業局長の大田正信氏からご講演いただきました。

　大田氏は新潟県出身で、新潟県庁に入庁後、産業労働観光部や総務監理部、知事政策局など様々な部署で行政にご尽力され、現在は企業局の局長を務めておられます。

　講演では、「新潟県の現在と企業局の役割」と題し、新潟県を取り巻く少子化や出生率の低下等の課題、企業局が学生のイメージする公務員とは異なる組織である理由、今後の新潟県の課題を解決する上で企業局が担う役割などを丁寧にお話いただきました。
　また、企業局が担当する公共事業である工業用水道事業、電気事業の業務内容についてもお話いただき、企業局の存在が地域のものづくり産業にどのように関わっているかを、具体例を交えて解説いただきました。

大学卒業後は一般企業への就職を選ぶことが大半の本学の学生にとって、将来の進路を検討するためのきっかけを、講演を通してお伝えいただき、進路選択の視野を広げるきっかけとなる、貴重な機会になりました。

　受講した学生からは、「地域の現状を理解することは、自分が将来どのような分野で貢献できるかを考える上で重要な視点になると思った」「地域の人が暮らしやすく、働きやすい環境を作ることで、地域の発展につながり、それが行政のやりがいでもあることを知った」といった感想があり、普段の大学の課題や研究では気づかない、地方自治体とものづくり産業の関係性や、卒業後の進路の選択肢を考える大変有意義な講演となりました。