病院や手術室で役に立つ&障害者や高齢者の役に立つ医療や福祉の分野を“工学”で良くしたい!
頚髄損傷者などの様に,手も足も自由に動かない方々にとっては,車椅子の運転にも困難が伴います.一般的には,ミニジョイスティックを顎先で操作するチンコントロールを利用することが多いのですが,障害の程度によっては,この方法も適応できないことがあります.
そこで,「口腔内に設置し」&「舌で操作する」“口腔内リモコン”の開発を行っています.(舌は俊敏&正確に動作可能で,重度障害者においても機能が温存され易い特徴があります)
他方,口腔内リモコンの電源としては,電池は液漏れや誤飲の危険性があるため好ましくありません.そこで,Suicaなどに使われているRFID(Radio Frequency IDentification)の技術を応用して,電池なしで駆動可能なリモコンを開発し,電動車椅子などの操作に用いています.
また,声も出せない方については,口腔内リモコンを用いてパソコンのマウスカーソルを動かし,文章を入力することによって,家族や介護者とのコミュニケーションが図れる様にしています.
事故や怪我,病気などによって脊椎(いわゆる背骨)が不安定(グラグラ)になり,強い痛みを感じる方がいます.この様な方々には,それぞれの症状や程度に応じた手術が求められますが,一般的な医療機器では脊椎の不安定性を評価することは出来ません.そこで,これらの問題を解決することを目的として,手術現場で脊椎の不安定性を測定・評価するための専用の医療機器の開発を行っています.
医療・福祉機器の開発をしています。少しでも障がい者や高齢者、種々の患者さん方のためになるように、また医師たちが使いやすく、より良い医療が施せるように、この分野の研究・開発を行っています。具体的には、骨折時にプレートを入れる際に使う手術器具や、頚椎損傷などによって首から上しか動かせない障がい者のために、舌先で電動車椅子やパソコンを操作できる口腔内リモコンを開発しています。医療・福祉機器の開発に関してご相談ください。
TEL: 0257-22-8120
E-mail: george@mce.niit.ac.jp
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