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国際ジャーナルに論文が掲載されました
当センターで実施した研究成果が、専門家の審査を経て、国際ジャーナルに掲載されました。
この論文は、屋根雪荷重を推定するモデルの検証データを収集するため、実物に近い木造建物模型を用いた大規模な観測結果について報告したものです。観測は新潟県長岡市の防災科学技術研究所で実施され、屋根の雪の重さを屋根小屋組みと柱の間に設置した荷重計で測定し、屋根からの融雪水の流量も記録しました。同時に気象データや地上の積雪量も調査し、雪の重さと気象条件の関係を分析しました。その結果、融雪水を推定するために一般的に用いられるデグリーデー法が屋根雪荷重の推定にも応用できることが確認され、降水の屋根への捕集率や側面の影響を適切に考慮することの重要性が示されました。
Tominaga,Y., Igarashi, K., Wakui, M., Motoyoshi, H., Ito, Y., 2025. Measurement and estimation of temporal variations of roof snow load on semi-full-scale building model, Cold Regions Science and Technology, vol. 232, 104445
https://doi.org/10.1016/j.coldregions.2025.104445