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私立大学研究ブランディング事業(文部科学省)に採択されました

2017/11/16

 本学はこのほど、平成29年度「私立大学研究ブランディング事業」に申請し、文部科学省から採択を受けました。本事業は、大学研究者が行う研究を大学全体の組織的な取組へと昇華させ、全学的な看板となる研究を推進し、その成果をもって、大学の目指す将来展望に向けて、独自色や魅力を発信し、大学のブランド化を図る取組みであります。
 本学では、18歳人口の急激な減少と人口流出により地域社会が衰退する中、本学が持つ研究力の強みと独自性をより一層強化し、”企業がつくったものづくり大学”として研究成果を通じて地域に貢献してまいります。
 (参考)
 全国188校(大学・短大)が申請し、60校が採択(うち、タイプA(※):123校が申請し、33校が採択)詳細 選定校一覧(文部科学省ホームページに掲載のPDFファイルが開きます)

※タイプA【社会展開型】 
 地域の経済・社会、雇用、文化の発展や特定の分野の発展・深化に寄与する研究:特定の地域あるいは分野における、地域の資源活用、産業の振興・観光資源の発掘・文化の発展への寄与、企業や雇用の創出等を目的とするもの。

【概要】

1.テーマ
   高度シミュレーション技術による地域の「風」の課題解決と人材育成

2.研究リーダー
  富永 禎秀 教授 

3.事業概要(事業期間5年間)
 本学が開学以来続けてきた、大型風洞装置(日本最大級)や数値解析技術を用いての地域の「風」の問題に着目した独自性の高い研究を基盤とし、学内に「風工学・産業空気力学(Wind Engineering and Industrial Aerodynamics: WEIA)研究センター(仮称)」を設置し、工業製品の流体力学的性能から、耐風、ビル風 風力発電まで、ものづくりの様々な局面においてかかわる地域(地元企業、自治体等)の「風」の課題を解決する実践型研究と人材育成体制を確立します。そして、研究成果の社会への発信を通じ、「企業がつくったものづくり大学」というブランドを定着させます。

4.研究成果
 ①地元ものづくり企業が抱える産業空気力学上の課題解決とそれに対応できる人材の育成
  地元ものづくり企業における生産過程及び製品開発における産業空気力学上の課題解決に寄与・貢献する。
 <成果>
  ・CFD(数値流体力学)シミュレーションの産業応用(特に地元企業に多い食品産業、製造業、金属加工業など)に関する各種のケーススタディ研究、検証実験の実施 等
 ②日本海側地域特有の冬期の厳しい風環境に係わる課題解決とそれに対応できる人材の育成
  地域の風工学上の課題解決、すなわち日本海側地域特有の冬期の厳しい風環境下における建築・都市環境の改善に、地方自治体や建設会社等への情報発信や連携を通じて貢献・寄与する。さらには地域に賦存する風力エネルギーの有効利用も志向する。
 <成果>
  ・地域の課題である飛砂問題、雪の堆積・飛散へのシミュレーション技術の拡張
  ・積雪寒冷都市における風環境に配慮した建築・都市計画ガイドラインの整備
  ・防風対策を兼ねた小型風力発電装置の開発・検証 等

事業概要図