新着情報
国際ジャーナルに論文が掲載されました
当センターで実施した研究成果が、専門家の審査を経て、国際ジャーナルに掲載されました。
一つは、新型コロナウイルスの感染防止対策としても注目されるようになった建物の自然換気に関する研究成果です。自然換気にとっては不利な条件である密集した都市部における自然換気の特徴やメカニズムを、LESと呼ばれる高精度のCFD(数値流体力学)シミュレーション手法を用いて,詳細に検討したものです。
Shirzadi, M., Mirzaei, P. A., Tominaga, Y., 2021. LES Analysis of turbulent fluctuation in cross-ventilation flow in highly-dense urban areas, Journal of Wind Engineering and Industrial Aerodynamics, vol. 209, 104494 https://doi.org/10.1016/j.jweia.2020.104494
もう一つは、インドやインドネシアなどアジア暑熱地域の人々の健康・快適性の向上に貢献しようとする国際共同研究プロジェクトの研究成果です。2018, 2019年に広島大学の久保田准教授、インド工科大学大学院生のKumarさん、広島大学大学院生(当時)の王さんらが来学し、本学の風洞実験装置を使って実験を行いました。その後、当センターと広島、ボンベイの3か所で連携しながら数値シミュレーションに基づく検討を進め、通風を有効に利用した新しい集合住宅のプロトタイプを提案しています。
Kumar, N., Kubota T., Tominaga, Y., Shirzadi, M., Bardhan, R., 2021. CFD simulations of wind-induced ventilation in apartment buildings with vertical voids: Effects of pilotis and wind fin on the ventilation performance, Building and Environment, vol. 194, 107666 https://doi.org/10.1016/j.buildenv.2021.107666
