Now Loading...

TOP コラム一覧

【コラム】新型ウイルス感染症対策と空気の流れについて(2)

NEWS

新着情報

【コラム】新型ウイルス感染症対策と空気の流れについて(2)

その(1)では、よい換気とは「新鮮な外気ができるだけまんべんなく部屋に行きわたり、その空気がよどみなく外に出ていくこと」と書きました。
その具体的なイメージを理解していただくために、当センターで実施した簡単なシミュレーション結果をご紹介します。風の流れとそれに伴う汚染物質の輸送を数値流体力学(Comutational Fluid Dynamcis: CFD)と呼ばれる方法でシミュレーションしたものです。

単純な正方形の部屋を想定しています。風は左から右に吹いています。左側の図は、黒い線が風の流れの向きを示していて、色は風の強さを示しています(赤いほど風が強く、青いほど風は弱い)。右側の図は、部屋中央で汚染物質が発生した場合の汚染濃度を示しています(赤いほど濃度が高く、青いほど濃度は低い)。
a)は、風上側(左側)にしか1つしか開口が無い場合です。風は室内を弱く循環するばかりで、室内の濃度はとても高くなっています。
b)は、風上・風下(左右)両側に2つ開口が有る場合です。風は部屋を通り抜け、室内の濃度はとても低くなっています。
c)は、部屋の条件はb)と同じですが、中央に衝立があります。衝立の風下側で風がよどみ、部分的に濃度が高くなっています。

推奨行動にあるとおり「可能であれば2つの方向の窓を同時に開ける」ことは大変重要で、さらにその途中に障害物などがないことも大事です。このように換気は、風の吹く向きと窓の位置、汚染物質(ウィルスであれば人)の発生位置によって、良し悪しが決まります。この点に注意して換気を行ってください。

今後も新型ウイルス感染症対策と空気の流れについて、情報を発信をしていきたいと思います。

【コラム】新型ウイルス感染症対策と空気の流れについて(1)

お気軽にお問い合わせください。

施設の見学、風をはじめとする空気や液体などの流体に関する
問題解決の依頼などは、下記お問い合わせ先へご連絡下さい。

お問い合わせ / 資料請求

0257-22-8110

(受付時間:平日9:00 ? 17:00)

FAX. 0257-22-8123E-mail.