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液体の流れを工夫し、普通のフラスコでの実験スピードアップ ~液表面の乱れを促進する新規混合機構に関する基盤研究~

Research Topics

研究トピックス

液体の流れを工夫し、普通のフラスコでの実験スピードアップ ~液表面の乱れを促進する新規混合機構に関する基盤研究~

小野寺 正幸 准教授>

小野寺 正幸 准教授ONODERA Masayuki

本研究では、新たな回転振盪培養の開発を行っています。

従来から、使用済みてんぷら油のような廃食用油を有効活用する方法として、廃食用油で微生物を培養し、その菌体を家畜や養殖魚の飼料にできないかを検討していました。微生物の培養は、空気と培養液との接触をよくするため、三角フラスコを回転させて行います(回転振盪培養)が、油のような水に溶けない物質は、できるだけ油を細かく(微細化)し、油と微生物の接触面積を増やすことで油の分解や微生物の増加速度が速くなるため、バッフルという突起をつけた三角フラスコを用いてきました(図1左側)。しかし、バッフル付き三角フラスコは、通常のものよりも高価かつ使用後の洗浄が困難等の欠点が指摘されています。そこで、通常は一方向に回転させる回転振盪培養を一定時間ごとに反転させ、反転時に起こる培養液表面の乱れを増大させることで、通常の三角フラスコを用いても油の微細化が進むのではないかと期待しました。実際に検証した結果、反転を伴う回転振盪培養により、バッフル付き三角フラスコと同等の増殖挙動を得ることができました。

 

連携機関:筑波大学、つくば環境微生物研究所、株式会社プリス

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