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下肢の血流改善のための持続的足関節運動装置の開発

Research Topics

研究トピックス

下肢の血流改善のための持続的足関節運動装置の開発

笹川 圭右 准教授>

笹川 圭右 准教授SASAGAWA Keisuke

エコノミークラス症候群という広く知られた危険な病気があります。これは肺の動脈に血液の塊(血栓)が詰まる病気の通称であり、正式名称は肺血栓塞栓症といいます。この病気の原因は血栓であり、脚(主にふくらはぎ)の静脈内にできやすいとされます。特に、飛行機のエコノミークラスのような狭い座席で長時間同じ姿勢のままでいると、足の血流が悪化してよどんでしまい、その状態が続くと血管内に血の塊(血栓)ができてしまいます。この病気は狭い座席だけではなく、病院内で外科手術後の動くことができない患者にも発症する危険があるため、血栓の形成を予防することが必要となってきます。

一般に、血栓の形成予防には血液の流れを良くすることとされています。そこで本研究では、手術後の患者に使用できる新しい血栓予防システムの開発を行いました。このシステムには、リハビリテーション分野で用いるような足首の関節を運動させる持続的他動運動装置の仕組みを応用しており、このシステムを使用することによるふくらはぎ周辺の血流の変化を調べました。さらに、ふくらはぎ周辺の静脈には血液の逆流を防ぐ静脈弁があり、その周辺の血流の変化を血液の流体(CFD)解析で調査しました。その結果、簡易運動装置を用いた足関節運動によって後脛骨静脈の血流量・血流速が改善することが確認でき、血液のCFD解析では静脈弁周辺の血流改善が血栓形成予防に寄与することが確認できました。

 

連携機関:新潟大学, 立川綜合病院

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