株式会社ハウインターナショナル、桑木康宏取締役学びと成長サポート事業部長から、「達成度自己評価システムに期待される効果」と題して、教職員にご講演いただきました。
現在、準備を進めている「達成度自己評価システム」の概要についての説明を通じて、教育の質保証の「質」、「育成する人材像」とカリキュラムの関係、学びの自己点検サイクルの確立、などの意義を考え直すことができました。
そして、自己評価システムは学生・教育・大学それぞれの自己点検サイクルの確立を促進し、達成度自己評価による3つの改善サイクルが機能することにより、質保証の仕組みと好循環が動き始めることの理解を深めました。
立命館大学教育開発推進機構、沖裕貴教授から、「パフォーマンス評価導入の観点と評価の実際」と題して、教職員にご講演いただきました。
全学的な教学マネジメントの確立に必要な大学教育の改革サイクルを、どのように展開するのかを、質保証システム、3つのポリシー、DPとCPの明示化の観点からご示唆をいただきました。
観点別人材育成像、科目の観点別到達目標、観点別到達目標作成の留意点は、DPとの関連で科目の到達目標を設定すること、そして、到達目標は、合格することで身につく力を学習者を主語にして「○○できる」という形式で書くこと、観点別の「行為動詞」を参照して、できるだけ観察可能な行動で表現し、観点別にできるだけ単文で表現することが必要との理解を深めました。
カリキュラムマップ、パフォーマンス評価、ルーブリック利用の注意点、ルーブリックのタイプ、ルーブリックの効果(教員、学生、カリキュラム)ルーブリックの制約、学習評価の構図、パフォーマンス評価の実際の手順等々、シラバスと評価基準の見える化が重要との認識を新たにしました。
東京学芸大学教育センター、森本康彦准教授から、「eポートフォリオの活用による“学習過程の「見える化」”と振り返りの促進」と題して、教職員にご講演いただきました。
教育観のパラダイム変換、ポートフォリオを活用した継続的なパフォーマンス評価の重要性を軸にして、教育観の移り変わりについて多くのご示唆をいただきました。学修プロセスにおけるeポートフォリオ活用の鍵の項では、主役である学習者の主体性を引き出すためのゴール設定とルーブリックによるパフォーマンス評価の必要性を学びました。
「評価基準」「コンピテンシー」「学修成果・到達目標」と「学修プロセス」を見える化し、学びとその振り返りを「習慣化」することが必要であること、そして、活発に機能する学修の自律的なコミュニティを構築するツールとしてのeポートフォリオ活動と学修評価の重要性について理解を深めました。
大学教育再生加速プログラムでの取り組みの内容、事業の組織とスケジュール、学修の可視化システムの開発についての様子を発信しました。
特に、学修の可視化システムの開発として、新入生の前期必須科目「工学ゼミⅠ」で、PBLベースのテーマに、学生は試行錯誤しながら、「振り返り」を重視する、「成長」を意識する、「社会」の求めを知る、という3つの観点から授業に取り組みました。
このような授業を通じて、学生たちは成果を生み出す実感を得ながら、「学修成果の可視化システム」を活用して学びの改善ループを完遂していきます。さらに、教員たちによる教学マネジメントの改善ループと連動して、ディプロマポリシーに基づいた有機的な授業体系の中で、学士としての質を育んでいきます。
数学、物理のプレースメントテストを実施しました。英語のプレースメントテストは、授業の中でクラス別に実施しました。