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ステレオPIVを用いて建物周辺の風の流れを捉える

Research Topics

研究トピックス

ステレオPIVを用いて建物周辺の風の流れを捉える

富永 禎秀 教授>

富永 禎秀 教授TOMINAGA Yoshihide

図1

図2

図3

PIV(Particle Image Velocimetry:粒子画像流速測定法)は、空気などの流体中にトレーサ(煙のようなもの)を混入して、その画像を高速度カメラで撮影し、そのデータを解析することで流体の速度および方向を計測する方法です。センサー等の流れに影響を与えるものを用いずに流れや乱れの構造を詳細に計測することができる点がメリットです。本学の大型風洞には、カメラを2台配置することにより3次元成分の同時測定を可能とするステレオPIVが導入されています。この全国的にも導入例が少ないステレオPIVシステムを用いて、建物周辺の風速分布や乱流構造を把える研究を進めています。

図1は、風洞内の設置されたステレオPIVシステムです。赤い矢印の2方向から画像を撮影します。図2は、建物風下側を横から見た風の向きと強さの計測結果です。図3は、建物風下側にできるアーチ型の渦(その形から馬蹄渦とも呼ばれます)を可視化したものです。このように建物周辺の複雑な風の流れを詳細に捉えることが可能です。これらの研究成果により、ビル風等の都市の風環境に対する効果的な対策を検討することができます。

富永 禎秀 教授プロフィールTOMINAGA Yoshihide

富永 禎秀 教授>

新潟大学卒業/東京大学大学院修士・博士課程修了/専門は建築・都市環境工学、風工学、雪工学/共著に「建築物荷重指針を活かす設計資料1」「雪と建築」「市街地風環境予測のための流体数値解析ガイドブック」ほか/日本建築学会賞(論文)(2017年)、日本風工学会ベストペーパー賞(2012, 2014年)、Building and Environment Best Paper Award(2010年)、日本雪工学会学術賞(2009年)

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