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数値シミュレーションで屋根雪の積もり方を予測

Research Topics

研究トピックス

数値シミュレーションで屋根雪の積もり方を予測

富永 禎秀 教授>

富永 禎秀 教授TOMINAGA Yoshihide

図1

図2

図3

風の影響によって生じる屋根上に積雪の偏分布は、建物の破損・倒壊の原因になります。建物の合理的な荷重設計や雪処理の負担を軽減する建物の設計に役立てることを目的として、風の影響を受けた屋根上の積雪分布をCFD(Computational Fluid Dynamics :数値流体力学)により予測する手法と精度について検討しています。シミュレーション方法の精度検証のため、防災科学技術研究所・雪氷防災研究センター新庄雪氷環境実験所にある低温風洞を用いて、人工的に作成した雪粒子を用いた実験も行いました。

図1は実験で風洞内の模型に雪を積もらせているところです。図2は風を受ける切妻屋根上の雪の積もり方をコンピュータシミュレーションで再現したものです。風上側の雪は飛ばされて、風下側に多くの雪が積もっていることが分かります。このような雪の積もり方は、実際に積雪地域ではよく見られます(図3)。今後はさらに様々な屋根形状に適用できるモデルを開発していく予定です。

なお本研究テーマでは、20193月に本学博士前期課程を修了した村山唯さんを筆頭著者とした論文が、20198月に日本建築学会構造系論文集に掲載されました。

富永 禎秀 教授プロフィールTOMINAGA Yoshihide

富永 禎秀 教授>

新潟大学卒業/東京大学大学院修士・博士課程修了/専門は建築・都市環境工学、風工学、雪工学/共著に「建築物荷重指針を活かす設計資料1」「雪と建築」「市街地風環境予測のための流体数値解析ガイドブック」ほか/日本建築学会賞(論文)(2017年)、日本風工学会ベストペーパー賞(2012, 2014年)、Building and Environment Best Paper Award(2010年)、日本雪工学会学術賞(2009年)

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