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密集市街地での住宅の換気性状を解明し、省エネルギー化に貢献

Research Topics

研究トピックス

密集市街地での住宅の換気性状を解明し、省エネルギー化に貢献

富永 禎秀 教授>

富永 禎秀 教授TOMINAGA Yoshihide

図2

図1

図3

密集した市街地では、一般に風によって建物に作用する圧力差が減少し、風通しが悪化します。これは室内空気環境や省エネルギーの面で好ましいことではありません。こうした密集市街地内の建物における換気のメカニズムを風洞実験と数値シミュレーションによって明らかにし、自然エネルギーを活用した省エネルギー建築のあり方について研究しています。

図1は風洞実験で使用した模型です。建物を単純化したモデルを風洞内に設置して、建物内外の風速や圧力分布を測定します。図2は、風洞実験で建物内の風の流れを可視化したものです。上空の風は左から右に吹いていますが、周囲の建物の影響によって、室内の風は右から左に吹き込んでいます。風洞実験は、信頼性の高いデータが得られますが、時間がかかる他、測定できる点数にも限りがあります。本研究では、流れの基礎方程式を解くCFDComputational Fluid Dynamics;数値流体力学)によるシミュレーションを用いることによって、より詳細な流れの分析を進めています。図3はCFDによって得られた流れの解析結果の一例です。これらの成果は既にいくつかの国際ジャーナル誌に論文として掲載されています。

シルザディ特任研究員、富永センター長の共著の論文が国際ジャーナル誌に掲載されました

富永 禎秀 教授プロフィールTOMINAGA Yoshihide

富永 禎秀 教授>

新潟大学卒業/東京大学大学院修士・博士課程修了/専門は建築・都市環境工学、風工学、雪工学/共著に「建築物荷重指針を活かす設計資料1」「雪と建築」「市街地風環境予測のための流体数値解析ガイドブック」ほか/日本建築学会賞(論文)(2017年)、日本風工学会ベストペーパー賞(2012, 2014年)、Building and Environment Best Paper Award(2010年)、日本雪工学会学術賞(2009年)

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