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振動計測による風荷重及び積雪荷重の推定に関する研究

Research Topics

研究トピックス

振動計測による風荷重及び積雪荷重の推定に関する研究

涌井 将貴 准教授>

涌井 将貴 准教授WAKUI Masaki

近年においても、急な大雪や積雪後の降雨により、建物の屋根上に想定以上の荷重が作用した結果、体育館の屋根の崩落や、木造家屋の倒壊といった被害が報告されています。また、平成25年~31年の過去7年間において、全国で発生した雪による死亡者の内訳をみると、「雪下ろし等、除雪作業中の事故」、「倒壊した家屋の下敷き」を原因とする割合が全体の7割以上となっています。こういった死亡事故や建物の損傷被害の原因の1つとして、降雨や圧密によって雪の密度が時々刻々と変化するため、見かけの積雪深だけでは屋根上に作用する積雪荷重を精確に評価できず、適切な雪下ろしのタイミングや建物の安全性の判断が困難であることが挙げられます。そこで本研究では、IoT技術を活用した安価で簡便な計測システムにより建物を常時モニタリングすることで、屋根雪荷重に対する安全性の診断システムを開発することを目的としています。これまでの研究では、防災科学技術研究所・雪氷防災研究センターに設置した木造計測小屋を対象として、冬期中の計測だけでなく、重さが既知である土のうを用いた実証実験も行っています。その結果、屋根上に作用する荷重を概ね推定可能であり、提案方法を実用化する可能性を示すことができています。今後も引き続き検証を行い、実用化に向けて研究を進めていきます。

 

連携機関:(国)防災科学技術研究所 雪氷防災研究センター

涌井 将貴 准教授プロフィールWAKUI Masaki

涌井 将貴 准教授>

東京理科大学卒業/東京大学大学院修士・博士課程修了/専門は建築鋼構造、構造ヘルスモニタリング/2013年度日本建築学会関東支部研究発表会 若手優秀研究報告賞(2014年)、鋼構造シンポジウム 優秀発表賞(2015年)

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