地域産学交流センターニュース

| 2013年10月23日

 本学地域産学交流センターでは、新潟工科大学産学交流会会員企業の方々を対象に去る10月10日(木)〜11日(金)、恒例の先進企業見学会を実施しました。今年は総勢20人で群馬県と東京の企業2社を訪問しました。

 初日は群馬県の「大同特殊鋼株式会社」様を訪問しました。同社は、自動車・産業機械を始め、航空機や医療機器等あらゆる産業に素材を供給しています。
 同社は大企業でありながら、多品種小ロットの生産も可能な一貫製造体制を確立している等の現状説明を受け、高付加価値製品へのシフトや競争力強化に大きく貢献している、7000tプレス加工の現場など、大規模な製造工程を見学しました。
 なお、参加者の多くの企業が同社の製品を使用しているとのことでした。

 翌日は東京都三鷹市の「三鷹光器株式会社」様を訪問しました。同社は宇宙観測機器の設計製作において、創業以来培い続けてきた技術力を生かし、高精度天体望遠鏡をはじめ、光学測定装置、医療機器等を製造しています。
 1983年に日本初のスペースシャトル搭載計画”SEPAC計画“においてスペースシャトルに搭載された高感度カメラを始め、手術用顕微鏡の組立製造現場等を見学した他、実際に手に触れ、体験しました。通常、製造工程は写真撮影不可の企業が多い中、全ての工程の撮影許可をいただくなど大変分かりやすく案内いただきました。

 余談になりますが、同社は10数年以上前にNHKの番組で優れた人材育成の取組について紹介されていましたが、同行した寺島教授がその番組を見ており、番組に出演していた新入社員が、たまたま当日案内いただいた山嵜様という、不思議な巡りあわせもありました。

 この見学会は、企業単独ではなかなか見ることができない他社の先進技術を大学が取り持つ企画です。本学としては地域企業の技術向上のため、今後もこのような勉強会(見学会)を実施していきたいと思います。

 

大同特殊鋼株式会社説明

 

大同特殊鋼の皆様と参加者の皆様

 

三鷹光器株式会社見学

 

三鷹光器の山嵜さまと参加者の皆様