地域産学交流センターニュース

| 2010年12月22日

   本学地域産学交流センターでは、新潟県産業労働部産業振興課との意見交換を、新潟県工業技術総合研究所の方を交えて平成22年12月10日(金)に開催いたしました。
   初めに、地域産学交流センターの宮澤センター長から、本学の教育研究の現況や産学連携の取り組みを紹介いたしました。続いて新潟県産業振興課からは、企業への連携や知財支援体制などを紹介いただき、研究会の実施状況やその取り組みをご報告いただきました。
  その後、産学連携に関する情報交換や今後の取り組みに関して意見交換を行いました。

【大学】 

現在実施している産学連携事業については、事業成果のみを想定して取り組むのではなく、個々の教員のポテンシャルを充分に踏まえ、今後どのような活動ができるのかなど、先を見据えた事業を検討し、実施することを心がけている。
様々な事業を策定する際には、各分野の現場のニーズを把握して事業を企画・検討することが必要と考える。
このたび、原子力耐震・構造研究センターが竣工したところである。原子力発電所の立地地域として本学がその拠点になり、産学連携促進に繋げていきたい。
産学連携の際には、研究会の実施などの事業を定期的に構築することは有効と考える。各地域の特性として、その地域の企業がどのようなテーマを求めているかなどを相互に情報共有することは必要である。

【県産業振興課】

研究会を実施する際には、各企業からのニーズをその都度お聞きし、それをできる限りテーマ設定に反映させている。
新潟工科大学は、産学連携を積極的に行っている大学であると認識している。県としても各地域の企業ニーズを把握し、新潟工科大学と新潟県工業技術総合研究所及び関係機関と連携を行っていきたい。本日の意見を参考にして今後の事業に反映していきたいと考える。


  意見交換会の後、先月竣工した原子力耐震・構造研究センターの施設見学を行い、耐震安全に関する研究について相互理解を深めました。 

 

意見交換の様子

 

原子力耐震・構造研究センターの施設見学

| 2010年12月09日

  新潟工科大学地域産学交流センターでは、平成22年12月3日(金)に新潟工科大学産学交流会の上越地域の会員企業との懇談会を上越市市民プラザで開催しました。この懇談会は、各地区で少人数形式により、大学と会員企業との情報交換や会員相互の交流促進を図ることを目的に毎年開催しております。
  当日は上越地域の会員企業から6社(6人)の参加をいただき、本学地域産学交流センターの教職員と活発な意見交換を行いました。
 懇談会では、先ず大学側から、産学交流活動や就職状況の紹介及び研究活動の動向などの話題提供を行いました。続いて会員企業のウエカツ工業株式会社代表取締役の小林清作様から、本学教員との連携事例として、福祉機器の開発についての紹介がありました。福祉機器は中国等で大量生産輸入するのが主流だが、身体の大きさや障害の度合いに応じてオーダーメイドすることを目標としているなどの説明をいただきました。
 
  意見交換会では、以下のような意見・要望をいただきました。

  幅広い製品を製造しているので、本日説明していただいたことや研究内容の資料を基に連携可能な分野を探っていきたい。
  マレーシアに工場があり、幹部社員には英語が通じるが、一般社員にはマレー語しか通じない。同国からの留学生がいたら紹介して欲しい。
  各企業が海外に進出している現在においては、技術職であっても英語力が必要であることから、英語力のある学生を採用したいと考えている。また、大学側は企業を多く訪問するなど、様々な相談が気軽にできる体制を望んでいる。
  英語力の他、数学力も必要である。オートCADで図面を作成する際には数学力も必要となるため、数学力の徹底教育を望んでいる。
  単独の企業では技術基盤の継承が難しい。CAD−CAM等の教育プログラムについて、大学から講師の協力をお願いしたい。
  原子力産業に興味を持っている。今ほど説明のあった原子力耐震・構造研究センターでの今後の施策を積極的に開示して欲しい。

  本学といたしましては、皆様のこれらのご意見を深く受け止め、技術職に必要な外国語能力や数学などの基礎学力の教育の向上や研修プログラム等の協力を行うとともに、企業の皆様から今までよりも大学に技術相談に来ていただける工夫や研究会の仕組みづくりを行うなど、連携を図りたいと考えております。

 

大学の産学連携状況のの紹介

 

ウエカツ工業株式会社の紹介

 

意見交換の様子

 

意見交換の様子

| 2010年12月09日

   本学地域産学交流センターでは、柏崎産業界及び上越産業界との産学交流会を、平成22年12月3日(金)に上越市内で開催いたしました。柏崎産業界から10社(機関)13名、上越産業界から23社(機関)32名のご参加をいただき、本学教職員との交流を深めました。
 交流会の開催にあたり、上越市の株式会社南雲製作所を訪問し、省力化自動機器や機械加工部品の製造工程を見学いたしました。その後、上越の若手技術者のグループであるテクノオアシスが開発した電気ゴーカートの完成披露がありました。
  そして、ホテルハイマートに会場を移し、柏崎・上越産業界と新潟工科大学との産学交流会を開催いたしました。初めに本学地域産学交流センター長の宮澤教授が、教育研究の最近の状況や先月竣工した原子力耐震・構造研究センターの紹介を行いました。原子力の耐震安全性においては、最新技術一辺倒での安全ではなく、原子力安全基盤機構及び東京電力が、原子力施設が立地している地元の本学と連携して安全性と信頼性を高め、最先端の耐震安全に係る研究を実施する組織体制について説明をいたしました。
  環境科学科の藤木一浩教授から「ナノ材料の表面グラフト化による改質と機能化−環境負荷の少ない材料を目指して−」、機械制御システム工学科の中嶋新一教授から「溶接ビード研削をロボット化するための能動工具ホルダーの開発」をテーマに発表を行いました。
 続いて、柏崎ものづくり活性化センターの近藤拓郎次長から、柏崎技術開発振興協会の事業状況についての紹介をいただき、上越ものづくり振興センターの御所窪賢一専門員からは、上越産業界と新潟工科大学との産学連携活動について紹介をいただきました。
 最後に意見交換が行われ、「柏崎ものづくり活性化センター及び上越ものづくり振興センターの機能を十分に活用するとともに新潟工科大学との連携を促進したい」、「新潟工科大学から技術的なアドバイスをいただき、今後、密接に連携していきたい」などの意見が出されました。
  終了後、懇談会を開催し、今後の連携、交流等について情報交換を行い、盛会のうちに閉会しました。
 

 

株式会社南雲製作所の見学の様子

 

電気ゴーカートの試乗の様子

 

産学交流会の様子

 

意見交換の様子