地域産学交流センターニュース

| 2010年12月09日

  新潟工科大学地域産学交流センターでは、平成22年12月3日(金)に新潟工科大学産学交流会の上越地域の会員企業との懇談会を上越市市民プラザで開催しました。この懇談会は、各地区で少人数形式により、大学と会員企業との情報交換や会員相互の交流促進を図ることを目的に毎年開催しております。
  当日は上越地域の会員企業から6社(6人)の参加をいただき、本学地域産学交流センターの教職員と活発な意見交換を行いました。
 懇談会では、先ず大学側から、産学交流活動や就職状況の紹介及び研究活動の動向などの話題提供を行いました。続いて会員企業のウエカツ工業株式会社代表取締役の小林清作様から、本学教員との連携事例として、福祉機器の開発についての紹介がありました。福祉機器は中国等で大量生産輸入するのが主流だが、身体の大きさや障害の度合いに応じてオーダーメイドすることを目標としているなどの説明をいただきました。
 
  意見交換会では、以下のような意見・要望をいただきました。

  幅広い製品を製造しているので、本日説明していただいたことや研究内容の資料を基に連携可能な分野を探っていきたい。
  マレーシアに工場があり、幹部社員には英語が通じるが、一般社員にはマレー語しか通じない。同国からの留学生がいたら紹介して欲しい。
  各企業が海外に進出している現在においては、技術職であっても英語力が必要であることから、英語力のある学生を採用したいと考えている。また、大学側は企業を多く訪問するなど、様々な相談が気軽にできる体制を望んでいる。
  英語力の他、数学力も必要である。オートCADで図面を作成する際には数学力も必要となるため、数学力の徹底教育を望んでいる。
  単独の企業では技術基盤の継承が難しい。CAD−CAM等の教育プログラムについて、大学から講師の協力をお願いしたい。
  原子力産業に興味を持っている。今ほど説明のあった原子力耐震・構造研究センターでの今後の施策を積極的に開示して欲しい。

  本学といたしましては、皆様のこれらのご意見を深く受け止め、技術職に必要な外国語能力や数学などの基礎学力の教育の向上や研修プログラム等の協力を行うとともに、企業の皆様から今までよりも大学に技術相談に来ていただける工夫や研究会の仕組みづくりを行うなど、連携を図りたいと考えております。

 

大学の産学連携状況のの紹介

 

ウエカツ工業株式会社の紹介

 

意見交換の様子

 

意見交換の様子