ものづくりに夢中な先生04
電子情報学系
数値情報研究室
金井 靖教授
金井靖先生の研究する「次世代磁気記録ヘッド」は、パソコンに使用する記憶装置つまりハードディスクの記録方式のことだ。秒進分歩のスピードで飛躍を続ける分野でもある。そんな世界に興味を持った研究室の学生が、研究を論文にまとめ海外に行って発表してほしいというのが先生の願いだ。研究に対する貪欲さ、特許を取りたいという野望を持った学生を育てるのが一番の夢だという。そんな学生と共に研究を通じて「次世代記憶装置」の実現の一端を担う日が来るのが待ち遠しい。過去に2匹捕まえ、今は3匹目のドジョウを追っているのです。
大学卒業後に磁気ヘッドを作っている会社に勤め、今に繋がるまで続けてきたその研究の魅力は「数値としてすぐ出てくるから非常に面白い」ことだという。就職当時、1平方インチに数メガビット永久磁石を並べられればいいレベルだったものが、今ではテラ単位だ。世の中にパソコンが普及していく過渡期を新人の研究者として駆け抜けたからこそ感じた面白さもあったはず。「特にインターネットで動画をダウンロードできる日がこんなに早く来るとは思わなかった」と、記憶装置に携わってきたからこそ素直に驚くことができる情報通信分野の進化はめまぐるしい。
「新潟工科大学の教授になって良かったのは好きな事ができていること、それが成果となって表れていること」と金井先生が話す成果とは、ディスクの中身で磁気ヘッド部分が製品化されたことだ。細やかな分析が説得力を持つ数値解析シミュレーションによる高性能化の提案が採用された。進化著しい分野の動向を気にかける研究室での日々の中、週2回のジム通いと趣味と言う野良仕事では電動耕運機まで使って野菜作りをする。思い切り体を動かしたり自然と触れ合ったりすることも研究を長く続けるために必要なことかもしれない。
Interview
学生インタビュー
研究に対して真面目で、研究室でも講義でも学生に対して丁寧で面倒見が良い先生です。金井研究室は、常に最先端を勉強できる学内でもすごいところで、海外の学会に定期的に参加しているのも珍しいです。普段から優しくて時々スイカを持ってきてくれるのでみんなで食べたりしています。