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ACADEMIC RESEARCH

研究に関するインタビュー

TOP > 研究に関するインタビュー > 食品資源工学研究室 仁平 高則 准教授

仁平 高則 准教授

食品・環境化学系食品資源工学研究室

仁平 高則准教授

Nihira Takanori

限りある資源を生かし、人間に有益な物質を作り出す、
可能性を秘めた領域を学ぶおもしろさがあります

研究の内容を教えてください

研究内容を教えてください。

 「未利用資源を活用した機能性食品素材の開発に関する研究」をしています。安い資源や今は使われていない資源を、微生物や酵素の力で人間にとって有益な物質に変換させるというものです。有益な物質といってもたくさんありますが、私は「糖」を専門としています。例えば、出荷されず廃棄されてしまうような規格外農産物の糖成分を使って、腸内環境を整えてくれるビフィズス菌や乳酸菌を優先的に増やすことができる食品素材を作りたいと考えています。また、この研究に欠かせない微生物酵素の探索や機能解析もまた一緒にやっていきます。

研究の魅力は何ですか

研究の魅力は何ですか

 糖にはいろいろな種類と機能があります。料理をしたときに、色が変わって香ばしくなる味覚の変化も糖の種類で違ってきます。一番重要なのはエネルギーとしての役割ですが、ある種の糖を摂ると腸内の有益な菌が優先的に増え、人間にとってさまざまな有益な影響を与えることがわかってきて最近注目されています。種類の違いによって働きが変わってくるのはおもしろいですね。廃棄されてしまう資源を使用することで、コストを抑えた有益な物質を作り出せるなら、環境にも人にも役に立つことができるというのも魅力のひとつです。身近なところで役に立つ研究だということを学生に伝えるために、スーパーで買える食品、飲料などを使って、糖成分の分析などの実験から始めたいと準備をしているところです。

学生に期待することはありますか

学生に期待することはありますか

 どんな分野でもよいので、周りの人の研究にも関心を持ってほしいですね。その上で、私の研究に興味を持ってもらえたらうれしいです。機械やコンピュータなど工学を基礎とした切り口で、食品・環境化学系の分野を学ぶことができるのは、新潟工科大学の強みであると考えています。始まったばかりの学系ですが、一緒に作り上げていくつもりで学んでいけることを期待しています。

卒業後の進路について教えてください

 食品科学について学ぶ研究室ですので、食品関係の企業に勤めてもらえれば一番いいですね。工学系の食品・環境化学を学んできたという実績は、企業にとっても何か新しい期待感を持ってもらえるのではないでしょうか。研究で酵素を扱っていますが、まだまだ発見されていない未知の機能を持つ酵素が存在しています。地道に研究していけば、世界初の発見ができる可能性が大いにあります。未知のものを探求するおもしろさを感じてもらえれば、自分の研究に対して満足感や達成感が得られ、それが自信につながっていくと思います。自信を手に入れて卒業してもらえるように、教育という観点を忘れずに指導していきたいと思っています。

受験生の皆さんへ  私は高校生の頃、文系の大学を目指していました。受験に失敗し浪人中に苦手だった理科の勉強に力を入れている中で酵素反応に興味を持つようになり、そこから進路が変わってきました。きっかけがあれば進路は変わっていくものです。受験のための勉強をするのではなく、興味のある分野を勉強したいという気持ちが大切だと思います。いろいろなことに目を向けてチャレンジしてください。
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