機械システム学系フィールドロボティクス研究室
大金 一二准教授
OOGANE Katsuji
近い将来すぐ使えるロボットを開発、難しい課題はチームワークで乗り越える
研究の内容を教えてください。
①災害対応ロボット②農業用小型ロボット③水上ロボットなど、産業用ロボットとは違う、屋外で使うサービスロボットの研究開発をしています。大地震を経験し、農業が盛んで、海と関わりの深い柏崎市に立地する大学だからこそ生まれた、身近なニーズに対応したロボットです。人間の仕事を奪うものではなく、危険や厳しい環境にある仕事を代行する道具として使えるロボットを開発しています。
この研究室ならではの特徴はありますか?
ロボットは、プログラム、電気回路、成型などさまざまな要素が集まってできるもの。知らなかった分野に初めて触れて学べるチャンスを手に入れられる場です。私の研究室ではロボット研究部と一緒に、RoboCupへの参加や小学生を対象にしたロボット工作教室の運営などさまざまな活動をしています。入学してすぐの1年生でも展示会やイベントに参加したり、先輩の研究の手伝いをすることができます。他大学の学生や著名な先生、社会人との交流は、学内に居るだけでは得られない貴重な体験となるはずです。
ロボット研究で最も大切なことは何ですか?
チームワークです。工学は一人では成り立ちません。情報を集め皆で精査し、それぞれの役割をきちんとこなして初めて完結するもの。コミュニケーション力と責任感がなければチームとして機能できなくなります。私の研究室では毎年ロボカップという大会に参加し、実践の中からチームワークを築き上げています。
今後のロボットの研究開発について教えてください。
サービスロボットの活躍する分野は確実に広がります。産業用が多いのが現状ですが、米国では軍事レベルの技術を転化して製品化されているものもあります。まだ研究段階の日本では、これからニーズが生まれる分野といえます。卒業後の職場で将来的に、ロボットがある家づくり、ロボットが走る前提の畑づくりなど、これまでとは逆の発想で提案することも可能であり、そんなパイオニア的人材に育ってほしいと期待しています。
受験生の皆さんへ | 好奇心を大事にしてください。迷惑をかけるかも、できないかも、活躍できないかもと不安を理由に、やりたいことを諦めるのはもったいないこと。学生時代は、どんどん失敗していいんです。知らないことを学ぶのが大学です。もちろん先輩や教員から怒られもしますが、それも大切な経験。密度の濃い4年間を楽しんでほしいです。 教員との距離が近いので、やりたいことを言ってもらえれば大学がバックアップします。自分の居場所を見つけられる大学です。 |
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