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ACADEMIC RESEARCH

研究に関するインタビュー

TOP > 研究に関するインタビュー > 材料・設計研究室 吉田 宏二 准教授

吉田 宏二 准教授

機械システム学系材料・設計研究室

吉田 宏二准教授

YOSHIDA Koji

まだ解明されていない超伝導のメカニズム、新たな物質開発でヒントを提供したい

研究の内容を教えてください

研究の内容を教えてください。

 酸化物の材料開発と超伝導や磁性などの物性を調べています。最近は特に超伝導を中心に研究しています。超伝導技術の活用で知られているのはMRIやリニアモーターカーです。超伝導とは物質の電気抵抗がゼロになることを言い、電力ロスをなくせるということで注目されています。ただある特定の物質を低温にして初めて現れる現象のため、いつか我々の生活環境下でも活用できるように1度でも高い温度で超伝導になる物質の開発を目指しています。

研究の魅力は何ですか

研究の魅力は何ですか

 世界中で30年ほど研究されていますが、中々進まない難しい分野です。超伝導が発現するメカニズムはいまだ解明されていなくて、解明できればノーベル賞クラスの発見となります。私たちは、そこにヒントを与えられるような実験や事実を提供できればいいなということで研究しています。研究室の学生は、ある物質の元素を違う元素と置き換えて新しい物質をつくるというようなアイデアと、物質への興味、そして超伝導物質をつくりたいという夢を持って研究しているのではないかなと思います。

学生に期待していることはありますか

学生に期待していることはありますか

 物質に興味があって粘り強く取り組んでもらいたいです。設計して思い描いたものを形にして作品にするという工学ではありません。こんな元素置換をしてみたらどうかと考えて物質合成を試みても、物質自体の作製困難さで壁にぶつかったり、合成が成功したとしても超伝導が得られなかったりと、研究を思うように完遂できるとは限らないのです。トライ&エラーの繰り返しです。だからこそ粘り強くチャレンジしていってほしいです。4年生で卒業研究を行いますが、1年でゴールにたどり着くというのは稀です。できれば研究を続けるためにも大学院に進学してほしいですね。

卒業後はどんな分野で活躍できますか

 私たちの研究室は機械システム学系のひとつですので、機械系の企業に就職する場合が多いですね。研究そのものが活かされる職種でなくとも、素材に対する知見は役に立つものであるし、コツコツと真面目に仕事に取り組む姿勢は社会人として活かされるのではないでしょうか。

受験生の皆さんへ  高校生の皆さんは、まだはっきりと自分の進むべき方向が定まっていない人も多いと思います。今はおぼろげでも、興味のあること、夢みていることがあれば、関連した分野のある大学に進んでみると良いと思います。物理が好きだった私は大学の授業で超伝導を知り、もっと学びたいと思い研究者になりました。新潟工科大学は工学を広く学ぶところから始まります。大学に入ってから、突きつめたい学問や向いている研究に出会えるはずです。方向性が決まったら根気強く続けることで、また新しい道が開けるかもしれません。やるべきことを見つけて実のある大学生活を送ってほしいと思います。
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