12月20日（水）4限に、産学協同科目である｢産業と大学｣において、亀田製菓株式会社 常務取締役の古泉直子氏からご講演いただきました。

 　亀田製菓株式会社は、新潟県新潟市に本社を置き、主力製品の米菓の他、長期保存食やプラントベースフード、米粉パンなどの製造販売を国内外に向けて展開する、新潟県を代表する企業であり、本学産学交流会の中心的な企業としてご支援いただいております。古泉氏は、同社のグループ会社を含めた、国内市場戦略及び海外事業の展開を統括されており、令和5年6月から本学の理事に就任いただいております。

　講演では、「お米とともに　～Rice Innovation Company～」と題し、同社が米菓に留まらず、「お米」を通じて全世界の人と自然にどのような価値を生み出せるか、また、主力製品の米菓を製造販売するにあたり、これまでの経営戦略や考え方の変化、今後の社会情勢を見据えた事業展開に必要な着眼点についてお話しをいただきました。

　また、学生からの質疑応答を交え、古泉氏の経験に基づく、学生が自身の目指す姿に近づくために必要なマインドや、同社で活躍する本学卒業生の現場での様子もお話しいただき、学生にとって卒業後のキャリア形成をイメージする貴重な機会にもなりました。

　受講した学生からは、「変化に対応するための広い視野や情報を、どのように活用すれば良いのか明確になっていなかったが、今回の講演を聞いて、広い視野や様々な情報は『一つのことに焦点を当てるために利用する』というような使い方ができることを知った。」「就職活動や入社後の働き方において、たくさんの分野に手を出すことも大切だが、それが人や企業が求める技術レベルに達しているのか、といったことも意識して、自分が特に努力してきたことにフォーカスした活動を心がけたい」といった感想があり、所属する学系に関わらず、将来設計の起点となる大変有意義な講演となりました。