11月29日（水）4限に、産学協同科目である｢産業と大学｣において、公益社団法人日本技術士会 専務理事・事務局長の眞先正人氏からご講演いただきました。

 　日本技術士会は、技術士制度の普及・啓発を目的として、技術士の継続研鑚に関する事務の中心的機関としての役割や、官公庁・地方自治体・海外業務関係機関等を主たる対象として、組織的に技術士の活用促進を図るほか、技術士法に基づく文部科学大臣の指定試験機関、及び指定登録機関として、国に代わって技術士試験の実施、及び技術士・技術士補の登録等の業務を行っている団体です。

 　講演では、「技術士制度について」と題し、日本の科学技術の発展を取り巻く国内外の社会情勢と、国が掲げる科学技術イノベーション政策の今後の動向について説明があり、それを踏まえて、民間企業、大学、研究開発法人が科学技術の発展のために果たす責務についてお話しをいただきました。

　また、国家資格である技術士がどのような資格であり、資格取得後の社会での役割と、求められる資質についてもお話しをいただきました。学生が技術士資格への理解を深め、卒業後のキャリアモデルの一つとして考える機会になりました。

 　受講した学生からは、「資格の名前は知っていたが、技術士に求められる資質が専門的な知識だけでなく、リーダーシップやコミュニケーション能力など、社会人として重要な能力も含まれていることが分かった。」「現在大学で学んでいる工学の技術が、世の中の問題を解決するために重要であることを改めて理解した。」といった感想があり、優れた技術者を目指すための大変有意義な講演となりました。